パラレルワールドにトリップしました【浦島坂田船】

トリップ3 ページ3

「ははははは、やーっと帰ってきたかA」


『だ、誰なんですか』


「姫様のお父上ですよ」


「こーいうときはうっせぇなハゲがって言ってた気がする」


『え、えぇ…』


口悪っ…でもそれを言わないと怪しまれるんだよね


『う…うっせぇなハゲが』


「「「「ブフッ…」」」」


「本当に言っちゃったよA！」


「あひゃひゃひゃ！ほんまに信じとったんや」


『なっ…う、嘘ついたんですか！？』


「A…」


うわっ怒ってるよ絶対。何やらかしてくれてるんだよあの人たち！


「がははははははは！お前も反抗期とかいうやつなのか！父上は嬉しいぞ」


なんか知らんけど笑ってる…良かった


『す、すみませんお父上』


「いや…それはいいから早く部屋に戻りなさい。もう二度と部屋から離れるな」


なんだか空気が急に重くなった


「さ、早く部屋に戻りますよ、姫様」


『…え、あ、うん…』


帰るためにはどーしたらいいんだろう。なんて今更考えても遅いことなんかこの時の私には分かりっこなかった

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