パラレルワールドにトリップしました【浦島坂田船】

トリップ2 ページ2

「…え、ということは何も覚えていないってこと？」


『…うん』


「確かに、姫様はそんな喋り方せーへんもんなぁ」


『どんな喋り方やったんですか？』


「もっと下品な喋り方やな。なんかほんまに姫様なんかって思うくらいやった」


「城からはよく脱走するし、ご飯の食べ方は汚いしでよく怒られてたな」


「まぁ俺はそんなところが好きやったけどな！」


「坂田はいっつもくっついとったな、姫様に」


どんな姫様だよ。ご飯の食べ方汚いって破滅的だな。


「でも、姫様ずっとお城に閉じ込められとったもんなぁ。そら出たいと思うのも無理はないと思いますよ」


『…閉じ込められてたんですか』


「そりゃ国のお姫様やからね、なんかあってからじゃ遅いですからねぇ」


『なるほど』


「じゃ、まぁ続きは城でじっくりと話そ」


『は、はぁ…』

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