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A視点
理由がわからないままただただゆっくり加速する心音
離された勢いで私とひふみさん…?の手を持ったままの観音坂さんはそのまま彼に怒鳴りつけた
「お前この前のこともう忘れたのか!うちの社員に手を出してまた俺が減給になったらどうしてくれんだ!!」
そう叫んで私の手を離し一二三さんの方へ
私は、何を期待していたの。
ゆっくりと元の速度に整う鼓動と
得体の知れない気だるさが体を襲った。
観音坂さんに特別な感情を抱いていた訳では無い。
ただ、優しくて、私なんかを気にかけてくれる先輩
それ以上でも以下でもなく
たまたまこうして2人でご飯を食べることになっただけ
なのに少しさみしいと思ってしまうのは
きっと距離が縮まる時間が早すぎたから。
人間ってそういうものだ。
親しくなると、今まで普通だった距離さえ遠く感じる。
今ここで一二三さんと言い合う観音坂さんは
今までと同じ、いや、むしろ近いくらいの距離にいる。
のに…
「こらこら君たち。そろそろやめなさい。彼女も困っているだろう」
神宮寺先生の声とともにぴたっと止まる2人の言い合い
「あ、ごめん、成海さん…」
『いえ、お構いなく!』
「Aさんは私が送っていこう。もう夜遅いからね」
『え!大丈夫ですよ先生、私の家ここから近いので!』
「じゃあ徒歩でいいね?独歩くんと一二三くんも明日のために早めに帰るといい。」
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ひな(プロフ) - long inさん» わわ、コメントありがとうございます(´;ω;`)自分でもまだ展開を探りながら書いているので不安もありますが頑張って書きますね…! (2018年7月20日 0時) (レス) id: c1d9bce49d (このIDを非表示/違反報告)
long in(プロフ) - 主人公ちゃんの愛されキャラ感と独歩先輩の慣れてない感じがすっごく可愛くてキュンキュンしました!これから独歩先輩が彼女に対してどうなっていくのか気になります(〃ω〃) (2018年7月19日 22時) (レス) id: 66cfd8707b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひな | 作成日時:2018年7月18日 0時