好感度35 ページ37
”リリア”と名前を出したら
ルルさんは顔を逸らし弱々しい声で「俺の妹の名前だ」と言った
どことなく雰囲気が暗くなったが
『妹さんですか今は何しているんです?』と単なる興味で聞くと
「あぁ、死んだよ4年ほど前に……」
あ、聞かなきゃ良かった地雷踏んだよ
後悔先に立たず……だぜ、、、
『あ、ああ…その、聞いちゃってすみません』と気まずくて目を逸らし謝る
すると「別にいつかは話そうと思ってたし今がいい機会だからちょっと話していいか?」と上目遣いで聞かれる
まるでルルさんが大型犬のように可愛らしく見えるぜ
『……ッかまいませんよ』と承諾すると
ルルさんは椅子に腰掛ける
私はベッドに座って聞くことにした
俺には8歳年下の妹がいた名前はリリア
両親は小さい時に流行りの病気にかかり死んだ
それからはずっと妹と2人だった
この店は5年ほど前に、俺が22歳の時に始めた店だ
元は父が経営してい店だが亡くなってからは使われず廃墟となっていたが
妹と少しずつ改装して開いた店だ
店は妹2人で経営していた
初めはかなり大変だったが1年も経つとすっかり慣れてきた
そんないつもと変わりない日々にある転機が訪れた
俺は妹に買い出しに行くよう頼んだ
「リリア悪ぃ芋を1キロほど買ってきてくれないか?」
「いいわよ!」
そう言ってお金を持ち出かけた
妹が店を出てから2時間ほど経っていた
「遅いな……」
それからまた2時間経つが帰ってこない
妹はどこかに寄り道をするといった事はしないもしかしてトラブルに……!?
そう思った俺はすぐに店から出て
妹が行ったであろう市場に走る
いつも買う店に行き
「俺の妹、ハァ…リリアを見てねぇか!」
「うん?リリアちゃんかい見てないよどうしんたんだい?」
その言葉を聞くなり顔から一気に血が引くのを感じた
俺は妹の名前を呼びながら走るが見当たらないし、返答もない
疲れ果てた俺は路地に座り込み頭を抱え
「なんで、何でなんだリリアどこにいるんだ」と叫び続け潰れた喉でそう呟き涙を流す
「なあーそのリリアって子はこれを身につけていたかい?」と柔らかな声が上から聞こえ
見上げると白いフワッとした髪の男が立っていた
「これに見覚えはあるかい?」そう言って俺の前で手を開けると妹が着けていた母の形見であるブローチを持っていた
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ツバキ(プロフ) - 面白すぎて一気見ました!!最高です更新楽しみにしてます! (9月11日 15時) (レス) @page43 id: 340cc653a8 (このIDを非表示/違反報告)
まぁー。(プロフ) - 光と慈雨さん» ありがとうございます!面白いと思っていただけるような投稿ができるようこれからも頑張ります! (2023年4月18日 19時) (レス) id: f48dd5a31d (このIDを非表示/違反報告)
光と慈雨(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!応援してます! (2023年4月16日 23時) (レス) id: 6671bb5b60 (このIDを非表示/違反報告)
まぁー。(プロフ) - いわしさん» すみません教えて頂きありがとうございます!バグで非表示になっており公開されていませんでした!これからも地道にですが投稿していくのでよろしくお願いします!! (2023年4月12日 0時) (レス) id: f48dd5a31d (このIDを非表示/違反報告)
いわし - 投稿とても楽しみにしています!もしかしたら余計な事かもしれませんが31話が抜けているような気がします!勘違いかもしれませんが、一応言っておきます、とても面白いです! (2023年4月12日 0時) (レス) @page36 id: 0c2a0a648e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まぁー。 | 作成日時:2023年3月12日 9時