どうか我輩を冗談扱いしないで【朔間零】 (ページ2)

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強がりなキャットアイメイクページ2

(凛月side)

真緒「おーい！凛月！起きろ〜もう放課後だぞ〜」

凛月「んー？なぁに、まーくん」

日向ぼっこしてたらいつの間にかまーくんに
揺り起こされた、

もうそんな時間か、早いねぇ、

凛月「あ、そうだ、まーくん俺、今日用事があるんだ」

真緒「用事？」

凛月「そう、俺のもう1人の大事な幼なじみ」

真緒「もしかしてAさん帰ってきたのか？」

まーくんはしばらく考えてからピンと来たようで
そう聞いてきた。

凛月「うん、だから俺が空港まで迎えに行くことに
なったんだよねぇ〜」

真緒「あの人、キレイだよなー。なんというか、
吸い込まれそうな感じで、」

凛月「っぷっ、何それwまーくんったら変なの」

まぁ、まーくんの言いたいことは分かる。

猫を連想させる金眼の三白眼。

ほんとはつり目じゃないくせにわざとつり目に
メイクで囲ってる。

理由を聞けば"強そうに見えるでしょ"
とかアホっぽい理由だったけど。

Aが、綺麗なんて当たり前じゃん。

俺の大好きなおねーちゃんなんだから♪

真緒「じゃあさ、朔間先輩と一緒に行ってこいよ」

凛月「え？何、まーくん。兄者の差し金？」

ジト、とまーくんを見つめる

真緒「なわけないだろー？いまさっきそれ知った
んだからさー。」

困ったように眉毛を八の字にしてにへらと笑う。

真緒「きっとAさんその方が喜ぶんじゃない？」

真緒「んじゃ、俺は先に帰るからな！ちゃんと朔間先輩
にも教えてやれよー？」

まーくんはそう言って反対方向へ歩いていってしまった。
ほんとにお節介なんだから。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

まーくんに言われた通り渋々兄者に電話することにした。

プルルルルルと電話をかけると兄者はワンコールで出た。
うわっ、ウザイんだけど、

零«りちゅ〜♡どうしたんじゃ？お主から電話が来る
なんて夢にも思っとらなんだからお兄ちゃん嬉しい♡»

ウザ、ほんとにウザイ。

凛月「ﾊｲﾊｲ､端的に話すとAが今日帰ってくる。
俺は今から空港に行くから。それだけ、じゃあね」

言いたいことだけ言って電話を切った。

来るか否かなんて火を見るより明らかだよねぇ。

何があっても兄者は空港に来るだろう。