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第96話 ページ17
出番が来て、朔間は先に行くぞと、先頭に立ち、ステージに向かう。
それを追うように、大神と乙狩も続いていった。自分もと、足を進めた羽風がピタリと止まり、あたしの方を振り返る。
歩み寄って、ドン！っと、手を壁につけた。その衝撃で、あたしの背中も壁につく。
上から見下ろされる瞳は、獣の目。鋭く、優しく、艶がある。
羽風｢A｣
耳元で囁かれる。
貴｢なに？｣
羽風｢もう！少しくらい、可愛い反応してよねー｣
残念そうに身体を離し、あ！っと言って、『デートの約束、忘れてないよね？』と。
貴｢あー、うん｣
羽風｢本当かなぁ？約束だからね？｣
貴｢はいはい｣
冷たくあしらい、少しショボンとした羽風を呼び止め、こちらを見た相手の両頬を自分の両手で包み込む。
一瞬、鼓動を止めた羽風の瞳に瞳を重ね、いってらっしゃいと微笑む。
口角を上げ、羽風は手を振りながらステージへ向かった。
見送り、あたしも観客席に向かおうと歩く。
行く途中、笑んだ。
『デートの約束は忘れたことにしよう』と。
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Happy！ - この話大好きです！なのにすみません、33ページの鳴上が鳴神になっていますよ〜。この話大好きです！(大事なことだから２度) (2017年7月17日 13時) (
レス) id: d7b2369008 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：�� | 作成日時：2017年4月21日 20時
