あんスタ【私は、このﾌﾟﾗﾝを提案いたします。】4 (ページ30)

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149話ページ30

手芸部の部室前。何か用で来たのだろうか。

影片｢あんな、汐見さん｣

貴｢はい｣

影片｢お師さんは、傷ついてるんよ。深い深い傷を負ってるんよ。やから、無理やりそんな、抉るようなこと言わんとって…！｣

オッドアイの瞳に映るのは一体どんな色なのだろう。

貴｢憎み続けた先に何があるんです。理想の続きは描かないんですか｣

影片｢え｣

貴｢君たちの人生は、これからもずっと続いていく。そんなくだらないものを背負い続けるおつもりですか｣

コツコツ。と近寄る。影片くんは怖気づいたようにも見えたが、確かに瞳の奥は焔で燃えていた。

影片｢違う…！オレはただ、ただ、お師さんを傷つけて欲しくないだけや…｣

貴｢じゃあ、用意された箱庭でガラスケースの中で、踊り続ければいいではないですか。そのまま時を止め、飾られるままの人形でいなさい。最後には、ゴミ箱いきになるでしょうがね｣