あんスタ【私は、このﾌﾟﾗﾝを提案いたします。】4 (ページ19)

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138話ページ19

朔間｢そこで、狙われたんじゃろう？｣

貴｢…ご存知の通り、その会社のバックには、羽風くんの家があります｣

学院との関わりで。羽風くんのお父上からの依頼。『薫を連れ戻して欲しい』との。

朔間｢それで？どんな条件を叩きつけてきた。汐見さんの事だから、すぐにうんとは言っておらんじゃろう｣

何もかもお見通しなのか。見ていたのか。私は、深くため息を吐いた。

貴｢UNDEADの、スプラッシュｰsplashｰ出場です｣

顔色を変えたのは、朔間くんと文香。トオル氏は、なになに？と慌てている。

文香｢スプラッシュ…大体は地下で活動しているバンドやラッパー、アーティストたちの表舞台｣

朔間｢表とは言っても、会場は地下じゃがな。その舞台となる場所は、数多くの芸能人たちを輩出しておるレジーナという事務所じゃ｣

貴｢地下アイドルたちとかも参加するものなのですが、型がない大会的なものでして、正当な審査は行われない、罵倒を浴び、文句を浴び、生卵なども投げつけられるとか…｣

いわゆる、殴り合いのようなステージ。過去には、大怪我をして後遺症も残った人間がいるだとか。

貴｢スプラッシュで王者の席を獲得してくること。それが、羽風くんが生き残るための条件｣