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62話 ページ23
月永｢何がおかしいんだよ｣
貴｢失礼。宝の持ち腐れだと思いまして｣
月永｢なに｣
貴｢いわゆる天才と呼ばれながら、貴方はそれを自分のためにしか使わない。独裁者、暴君という言葉の方が似合うかもしれませんね｣
月永｢っ！お前！！｣
掴みかかってきた華奢な腕を掴んで引き寄せた。ぶつかり合う視線の刃はどちらも鋭い。
貴｢壊れた貴方を見捨てずにどうして騎士はいつまでも従うのでしょうか。才もあり、カリスマ性もあるのに…全てを無くした裸の王様を守り続けるのは何故でしょうか｣
月永｢っ…｣
貴｢何も持たない裸の王様を続けるおつもりですか？王ならば、上に立つものならば、守ってみせなさい。貴方も騎士でしょう｣
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作者名：�� | 作成日時：2019年5月18日 0時
