あんスタ【私は、このﾌﾟﾗﾝを提案いたします。】2 (ページ17)

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56話ページ17

鳴上｢あら｣

ちょっとちょっと、と腕をひかれ無理やり止められた瀬名くんはなにぃ？と、不機嫌に振り返る。

ちょうど、モデルの仕事で学院に帰ってきた2人が見たのは、ガーデンテラスで話している私と、彼の姿だった。

瀬名(あれ…汐見A！！)

木の裏に隠れて様子を見守る。瀬名くんは精一杯息を殺して聞き耳をたてた。鳴上くんはどうでもいいという感じだったが、瀬名くんのただ寄らぬ雰囲気を感じ取り、同じように気配を消す。

貴｢手を引けとおっしゃりたいのですか？｣

天祥院｢そうは言っていません。でも、今のうちに手を引いておいた方がいいかもしれませんね｣

貴｢結論先出し法というのをご存じですか？結論から先に述べ、その後に根拠を述べる手法です。私はこの学院の一員ではありませんから、どうぞ率直に。それに、回りくどいやり方はあまり好きではありませんから｣