第65話 ページ28
羽風「はあ…」
帽子を深く被り、地味な黒い服と紺色のジーパン姿で立っていた羽風薫は、大きく息を吐いた。
寄りかかっている壁には、大きパノラマ型のポスターがある。
そのポスターを見上げた。
今人気絶頂の文字と、私が載ったポスターである。そして、その隣にはNODIERがいる。
NODIERの雰囲気は、UNDEADと似ていて、ボーカルであるアヤトに自分の姿を重ねた。
羽風(隣が、俺だったら良かったのに…)
俯いた後、視界に誰かの靴が入った。顔を上げる。
宕「アイドルらしからぬ
羽風「す、宕ちゃん…!」
宕「なんです?私が話しかけるの、おかしいですか?」
羽風「え、あ、いや、そういうわけじゃないよ!?」
前科のある羽風薫にとって、スギはすぐに不機嫌になっちゃう女の子☆要注意人物として認識しているようだ。
それに気づいているスギは何も言わないが、コイツはヘタレだという認識はしている。
宕「そんなところで何してるんですか?」
羽風「暇を持て余してるかな」
宕「前なら女の子をナンパしてたのに?」
私からの情報だな…と、羽風薫は笑った。乾いた声で、そうだね…と呟く。
宕「私からしたら、みんなから想われる貴方より、Aから想われる貴方の方が羨ましいですけど」
羽風「え」
宕「だって。Aって普段は客観的にしか他人や物事を見ないから。あそこまでAを動かしてる貴方はすごいと思いますよ」
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顥(プロフ) - 千代さん» ありがとうございます。まだまだ未熟者なので、流石に人気は出ないですね…。もっと精進しなければ。これからも素晴らしい作品だと言ってもらえるように、努力しながら、更新頑張っていきます! (2018年3月12日 22時) (レス) id: 09070ac26a (このIDを非表示/違反報告)
千代(プロフ) - そう言いたいほど大変素晴らしい作品です。私自身、放送部の部長をしていて楽しめましたし、なにより内容が素晴らしい。羽風好きになりそうですなんかもう…有難うございます(←)これからも読ませて頂きます。更新頑張ってください! (2018年3月12日 0時) (レス) id: b14c7e5392 (このIDを非表示/違反報告)
千代(プロフ) - 初めまして。昨日この作品を見つけて読ませて頂きました。文が拙いし、長くなりますが感想を言いたいです。”なぜ人気でないんだ”。 (2018年3月12日 0時) (レス) id: b14c7e5392 (このIDを非表示/違反報告)
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