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第58話 ページ21

絢「はぁあ!?」

華「そういうオーバーリアクション、ウザいんだけど?」

絢「俺は元からこういう性格なんだよ!つかなんで、放送部の人が芸能界(こんなとこ)に…?」

華「A先輩は羽風薫がいた時代に3年生の卒アル写真を撮るためにカメラマンしてたわけ」

絢「あ〜…そんな話、なんか聞いた」

華「色々あったみたいだけど、巡り巡って、羽風薫とゴールインってわけ」

絢「へぇ…えぇえええ!?」

華「でも。その情報は嘘で、想いは伝えてるけど、答えが返ってきてないらしいの」

絢「へ、へぇ…」

華「A先輩の気持ち、弄ぶだけならやめてほしい」

絢「山東…」

涙が零れるのを防ぐため、華ちゃんは思い切り首を振った。

涙を拭う仕草は見せない。

華「返事がないのならA先輩を貰う。だから、羽風薫には潰れてほしいの」

絢「そんなことしたらっ」

華「あんたも欲しいんでしょ?」

絢「え?」

華「『うっくん』のこと」

アヤトの心臓が跳ねた。

華「欲しいんでしょ?」

ドクドクと、血流が高速で流れていく。

華「手を組もうよ」

絢「は?」

華「私はA先輩が欲しい。君もA先輩が欲しい」

細長い綺麗な指が、アヤトの心臓を貫くように、突っついた。

華「いいの?このままじゃ、A先輩。奪われちゃうよ?羽風薫に。いなくなっちゃうんだよ?うっくん」

絢「…」

華「『憧れ』を超えて、本気で『潰し』に行こうよ」

絢「俺、俺は………」

華「どれだけ本気か、魅せつけてやろうよ」

悪魔の囁きが脳裏に焼き付く。こだましている。

華「奪う覚悟がなきゃ、描いた夢なんて、叶えられるわけないよ?」

その裏で。

華(ごめんなさい。A先輩)

華(助けに来たんでしょ?羽風薫のこと)

華(でもさせないから)

華(羽風薫には、絶対に、負けない)

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(プロフ) - 千代さん» ありがとうございます。まだまだ未熟者なので、流石に人気は出ないですね…。もっと精進しなければ。これからも素晴らしい作品だと言ってもらえるように、努力しながら、更新頑張っていきます! (2018年3月12日 22時) (レス) id: 09070ac26a (このIDを非表示/違反報告)
千代(プロフ) - そう言いたいほど大変素晴らしい作品です。私自身、放送部の部長をしていて楽しめましたし、なにより内容が素晴らしい。羽風好きになりそうですなんかもう…有難うございます(←)これからも読ませて頂きます。更新頑張ってください! (2018年3月12日 0時) (レス) id: b14c7e5392 (このIDを非表示/違反報告)
千代(プロフ) - 初めまして。昨日この作品を見つけて読ませて頂きました。文が拙いし、長くなりますが感想を言いたいです。”なぜ人気でないんだ”。 (2018年3月12日 0時) (レス) id: b14c7e5392 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年2月27日 22時

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