第50話 ページ12
貴「はぁ」
やばい。
もうすぐ出番なのに。
めちゃくちゃ華ちゃんに怪しまれてる。
つかめっちゃ見てる。
大神と乙狩は私の正体を知っているから、黙っててくれているんだろうけど。
これで顔をしっかり見せて、声なんてきかせちゃったら、バレるって。
絢「大丈夫か?うっくん」
舞台裏。私の次はアヤトたちのユニット。スタンバイしてるってわけ。
衣装に着替え、メイクを済ませたアヤトが、私の背中を優しく撫でてくれる。
貴「あぁ。大丈夫だ、ありがとう」
絢「そうか…」
CMがあける。
いよいよ、か。
絢「なあ」
貴「ん?」
絢「俺も羽風薫さんがあんな事をするとは思って無いよ」
貴「!」
絢「だって俺、UNDEADが好きで好きで好きで、たまんなく好きだから、UNDEADみたいになりてぇなって思ったんだもん」
貴「…」
絢「誰か一人でも欠けたらUNDEADじゃない」
貴「うん」
絢「そんな人だったら、UNDEADはもうずっと前に、死んでるはずだ」
貴「うん」
絢「羽風薫さんがいなきゃ、UNDEADじゃねえよ」
そう笑った彼の顔は、まるで大神のようだった。八重歯が可愛らしく覗いている。
貴「なあ、アヤト」
絢「ん?」
知ってるか。
いかに、観客を楽しませられるか、それが鍵なんだって。
だからさ。
壊しちゃおうぜ。
『模範解答』ってやつ。
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顥(プロフ) - 千代さん» ありがとうございます。まだまだ未熟者なので、流石に人気は出ないですね…。もっと精進しなければ。これからも素晴らしい作品だと言ってもらえるように、努力しながら、更新頑張っていきます! (2018年3月12日 22時) (レス) id: 09070ac26a (このIDを非表示/違反報告)
千代(プロフ) - そう言いたいほど大変素晴らしい作品です。私自身、放送部の部長をしていて楽しめましたし、なにより内容が素晴らしい。羽風好きになりそうですなんかもう…有難うございます(←)これからも読ませて頂きます。更新頑張ってください! (2018年3月12日 0時) (レス) id: b14c7e5392 (このIDを非表示/違反報告)
千代(プロフ) - 初めまして。昨日この作品を見つけて読ませて頂きました。文が拙いし、長くなりますが感想を言いたいです。”なぜ人気でないんだ”。 (2018年3月12日 0時) (レス) id: b14c7e5392 (このIDを非表示/違反報告)
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