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第5話 ページ7

月永「トリック、オア、トリート〜!!」

騎士(ナイト)仮装(コスプレ)をした月永先輩が私の目の前に現れた。

笑ったその大きな笑顔に飴玉をくれてやる。額に当たった飴玉は月永先輩の手の中に落ちた。ナイスキャッチ。

瀬名「あれAじゃん」

貴「こんにちは」

瀬名「最近見てなかったから心配してたんだけどぉ?というか…何そのカッコ。黒衣?」

貴「違います。忍者です」

瀬名「はぁ!?」

頭巾を取られ、顔が現れる。私の頬をぶにっと彼が片手で掴んだ。いひゃいなぁ。

瀬名「アンタ…折角のハロウィンなのになんでそんな地味なカッコしてんの?こっちきな」

手を引かれ、無理やり教室内に入れられた。月永先輩は面白そうにして、持っていた楽譜に書きなぐりを開始。助けてはくれないようだ。

それから数分後。

瀬名「たく…元はいいんだから、それくらいはしなさいよ」

初めての体験だ。白と黒を基調にしたミニのフリフリエプロン付きメイド服、なんて。

しかもネコミミ。どうして。まさか、紅月から私に返ってきたのか…?

瀬名「可愛いカッコしないと。アンタなんか特にこんな機会にあいそうにないんだから」

貴「ありがとう、ございます…」

複雑な心境だ。いつもは前髪で視界を隠しいるのだけれど、今回は右サイド寄りにピン留め。慣れない光に目を細めてしまう。

瀬名「いいの。ほら、楽しんできなよぉ?アンタのこと、1番に会いたがってるやつが待ってるから」

そう言って私の背中を押した瀬名先輩の勢いにおされ、パタパタと歩く。

慣れない靴で足が覚束無(おぼつかな)い。

貴「わっ」

倒れてしまう、でもカメラだけは守らなければ。

胸にカメラを抱き、体を捻って半回転。床に背中を打つ………衝撃を待ったが、いつまで経っても一向に来ない痛み。

「大丈夫?」

貴「っ」

耳元に聞こえた甘い声は、

羽風「怪我してない…みたいだね。よかった」

執事服に着飾る羽風薫の姿がすぐ後ろにあった。

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カグサ(プロフ) - 羽風先輩の執事服とか私得すぎてもうほんとに無理です(語彙力)連コメ失礼いたしました! (2017年12月27日 20時) (レス) id: 754d74c58c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - カグサさん» ありがとうございます。頑張ります! (2017年12月27日 20時) (レス) id: 09070ac26a (このIDを非表示/違反報告)
カグサ(プロフ) - 1話から一気に読まさせていただきました!とても素敵な作品だなって思いました。更新頑張ってください。応援してます。 (2017年12月27日 20時) (レス) id: 754d74c58c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年12月26日 23時

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