第39話 ページ42
「ちょっとゆうくん?なんで俺に黙って俺のクラスの出し物に来てるの〜?しかも休憩時間狙ってさ〜?」
遊木「い、い、泉さん!?心臓に悪いから後ろから抱きつくのはやめて!というか、なんでわかったの!?」
瀬名「俺がゆうくんの情報を聞き逃すと思ってるわけぇ?しかもAと二人きりとか…チョ〜うざぁい!」
遊木「いいじゃん別に。……あれ、Aちゃんは?」
瀬名「あれ?そういえば…」
伸びてきた手と、低い声と、遊木の悲鳴に驚いて腰を抜かした私は、変な所に隠れたのだが…。
どうしようもなく怖くて、身体を丸め、耳を塞ぎ、全身を震えさせながら必死に涙をこぼさないようにと耐えていた。
心臓の音と、震える音と、このお化け屋敷全体の響きが、私が今欲している、遊木の声をかき消している。
きっと近くにはいるのだろうが、わからない。顔が上げられない。だって、もしかしたら眼前に…。
ポンッと肩を叩かれた。
貴「ひっ」
「どうした?」
貴「いやだ!!」
思い切りその影を押して、逃げた。
守沢「うぉっ!?な、何だったんだ?」
走り回っても抜け出せない暗闇に息が吸えなくなりそうだ。
あちらこちらから聞こえてくる悲鳴と、男達の唸り声と、冷たい空気が心臓を止めそう。
「おい小娘何をしている」
貴「きゃっ!?」
逃げようとした私の手首を掴んだ。
斎宮「おい、そっちは」
貴「やっ、いやだ!離して!離してよ!助けて、やだっ、もうやめてよ!助けて!!」
斎宮「おい!暴れるな!!」
貴「やめて!離して!!」
ふわりとした感覚が、私を包んだ。
暗闇でも分かる、私にとっての
世界を彩ってくれる、私にとっての
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カグサ(プロフ) - 羽風先輩の執事服とか私得すぎてもうほんとに無理です(語彙力)連コメ失礼いたしました! (2017年12月27日 20時) (レス) id: 754d74c58c (このIDを非表示/違反報告)
顥(プロフ) - カグサさん» ありがとうございます。頑張ります! (2017年12月27日 20時) (レス) id: 09070ac26a (このIDを非表示/違反報告)
カグサ(プロフ) - 1話から一気に読まさせていただきました!とても素敵な作品だなって思いました。更新頑張ってください。応援してます。 (2017年12月27日 20時) (レス) id: 754d74c58c (このIDを非表示/違反報告)
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