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第37話 ページ40

「お待たせしました」

貴「ありがと、姫み」

トレイに可愛らしいヒヨコのケーキをのせ、やって来たのは、朱桜だった。

朱桜「Aお姉様。いらっしゃるなら司に言ってください!迎えに行きましたのに」

貴「いやそこまでしなくていいかな。というより、姫宮は…?」

朱桜「ふん。あんな姫宮(ガキ)知りません。それよりAお姉様。司の作ったChick cake!ぜひ食べてみてください!お姉様に喜んでもらえるよう、丹精込めてお作りました♪」

貴「ありがと」

テーブルに置かれたヒヨコ。間近で見ると本当に可愛いな。一眼レフを構え、1枚。そしてフォークを手に取り一口。

貴「美味しい」

朱桜「本当ですか?良かった」

幼子のように笑った彼を見、私も笑みを零す。その横から効果音がつきそうなくらい、勢いよく姫宮が突っ込んできた。

朱桜は吹き飛ばされ、横に跳ね除けられる。

姫宮「もう!何でお前が先にAと話してんの!」

朱桜「何するんですか!危ないでしょう!?」

姫宮「知らないもーん。それよりA!コイツよりボクの方が美味しいケーキ作ってきたよ!」

テーブルに置かれたクマのケーキ。これもまた可愛い。

貴「うん。美味しいよ」

姫宮「こいつのとボクのどっちが美味しい!?」

朱桜「そんなの、司に決まっていますよね!?」

顔が近い。そんなに迫られると怖いのだが…。

貴「どっちも。比べられないくらいに美味しいよ」

2人はガクンと肩を落とした。

姫宮「え〜こいつと一緒とか嫌だ〜」

朱桜「それはこちらの台詞です」

貴「ほらほら喧嘩しないの」

朱桜「drawな理由はなんですか?」

貴「ん〜…大切なものが同じ食い込められてると思ったからかな」

姫宮「大切なもの?」

貴「誰かを思いやって一生懸命作ってくれたっていう気持ち」

犬猿の仲の2人は横目で互いを睨みながらも、困ったように苦笑して、今度こそ天使のような笑顔を咲かせた。

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カグサ(プロフ) - 羽風先輩の執事服とか私得すぎてもうほんとに無理です(語彙力)連コメ失礼いたしました! (2017年12月27日 20時) (レス) id: 754d74c58c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - カグサさん» ありがとうございます。頑張ります! (2017年12月27日 20時) (レス) id: 09070ac26a (このIDを非表示/違反報告)
カグサ(プロフ) - 1話から一気に読まさせていただきました!とても素敵な作品だなって思いました。更新頑張ってください。応援してます。 (2017年12月27日 20時) (レス) id: 754d74c58c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年12月26日 23時

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