第29話 ページ31
「チッあいつ、どこ行きやがったんだ」
すり足で夜道を歩いてきていた一人の男…私の父は、私の帰り道を辿ってきていた。
とある公園にて。
なにか音がしたと思い、奴は早足で向かう。
落ちていたのは1つのスマホ。他に人影は無く、とりあえず落ちていたものを拾った。
「あ、すみませ〜ん」
「あ?」
若い青年が話しかけてきた。手に持っていたスマホを指さして、
「それ、ぼくのなんです」
「そ、そうだったんですね。どうぞ」
見たことのない容貌と、綺麗な声、聖母のような微笑み。奴は彼の手に触れないよう注意しながらスマホを渡した。
「ありがとうございます〜☆」
「おう」
そしてその青年は、闇夜に溶けるかのようにその姿を消した。
「クソッ…Aはここにいねぇのか」
すり足で歩いてくれてありがとう。
足音が遠ざかったのを聞き、私は草むらから顔を出す。
貴「焦、ったぁ…ありがとうございます、深海先輩」
落としたスマホを手渡され、
深海「いえいえ。おやすいごようですよ、Aさん♪」
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カグサ(プロフ) - 羽風先輩の執事服とか私得すぎてもうほんとに無理です(語彙力)連コメ失礼いたしました! (2017年12月27日 20時) (レス) id: 754d74c58c (このIDを非表示/違反報告)
顥(プロフ) - カグサさん» ありがとうございます。頑張ります! (2017年12月27日 20時) (レス) id: 09070ac26a (このIDを非表示/違反報告)
カグサ(プロフ) - 1話から一気に読まさせていただきました!とても素敵な作品だなって思いました。更新頑張ってください。応援してます。 (2017年12月27日 20時) (レス) id: 754d74c58c (このIDを非表示/違反報告)
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