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第19話 ページ21

貴「ぶはぁ…焦ったぁ」

UNDEADのライブを見終わったあと、私はさっさと誰もいない廊下に出た。

会場は満員。その他は、モニターの設置してある講堂やら、グラウンドやらにいるのだろう。ここは、とても静かだ。

窓に映る自分の姿を見て目を瞬かせた。そういえば、私メイドの仮装(コスプレ)してたんだっけ?

ネコミミを外して、とりあえずため息をつく。業者に会った時、なんだお前って目で見られたのはそのせいか…くそ、恥ずかしい。

歓声の上がる会場内。そして外。よかった。どうやら、好調に進んでいるらしい。

開けた視界を隠したくて留めていたピンを外した。手櫛で前髪を()かす。ハラハラと、私の前髪が垂れてきた。

汗でじっとりとしてきた。この服、暑い。脱ぎたい。

「あの」

貴「はい?」

肩を押され、背中を壁に殴打。両手首を顔横に拘束される。

貴「なっ、離せ!」

「いいだろ?久世A。お前、父親ともイイコトしてんだろ?」

貴「は?」

「お前が有名人って知ってるぜ。元の親に捨てられて、今の養父に暴行加えられて、金なくて体売ってんだろ?」

首筋に熱いものが這う。舌だ。気持ち悪い、鳥肌がたつ。

「なら俺だっていいよなぁ?つーか、そんなカッコしてる時点でオーケーだろ。顔も悪くないしよ」

貴「離せクソ野郎」

「それが原因で昔っからいじめの対象だったらしいじゃん?それに、お前が作った作品?本当の理由?なんだか知らねぇけど誰にも気づけてもらえてねぇんだろ?お前を助けてくれる正義の味方(ヒーロー)なんて、いねぇんだよ」

まだ、首元には舌が。少しずつ下に下がっていって、衣服の中にスルリと手が入り込んでくる。

貴「やめっ」

腰に回った手が下に下がっていき、スカートの中に、入り込んだ。太ももをなぞられる。気持ち悪い。

ギュッと目を瞑った。手はもうすぐそこまで迫ってきていた。

ゴッという音が聞こえて、目を開く。ドサリと、その男は倒れた。

肩頬をパンパンに腫れさせ、殴られた箇所を抑えながら上を向く相手。

羽風「何してんの?」

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カグサ(プロフ) - 羽風先輩の執事服とか私得すぎてもうほんとに無理です(語彙力)連コメ失礼いたしました! (2017年12月27日 20時) (レス) id: 754d74c58c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - カグサさん» ありがとうございます。頑張ります! (2017年12月27日 20時) (レス) id: 09070ac26a (このIDを非表示/違反報告)
カグサ(プロフ) - 1話から一気に読まさせていただきました!とても素敵な作品だなって思いました。更新頑張ってください。応援してます。 (2017年12月27日 20時) (レス) id: 754d74c58c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年12月26日 23時

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