黒子のバスケ【あの青春をもう一度】最終章 (ページ18)

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最終話ページ18

あれから夏も過ぎ、誠凛の結果は少し悔しいまま終わった。

そして外国からの敵に、『奇跡の世代』が集結する。

青峰｢おーいA～｣

貴｢はーい？｣

青峰｢１on１、やろうぜ｣

暇な時間があればまたこういうふうに誘ってくる。毎度毎度やってると、疲れるんだけどね。

貴｢はいはい｣

黄瀬｢あ！オレもやりたいっス！｣

火神｢俺も！｣

サバも選手として大活躍中。将来はプロになることを考え、ずっと抜きたかった背中を抜くために、戦うという。

熱い視線を向けられてしまうと、頑張らなくちゃって思っちゃうよね。

青峰｢A｣

貴｢ちょっと待って、靴紐結べて…｣

ふにっとやわらかい感触が口唇に当たった。

体育館にいるみんなは気づいていないようで、火神と黄瀬が、どちらが先にやるかと喧嘩している仲裁に入っていた。

青峰｢負けねぇからな｣

キラキラと太陽のような笑顔を浮かべると、もう何も言えなくなる。ばか、と背中を思いきり叩いた。

忘れた気持ちも、置いてきてしまった時間も、元には戻れない。

それでも、また青い春は巡ってきて、新しく芽を出すことだろう。

取り戻せないあの頃を、完璧に戻せなかったとしても、過ごせる時間はまだ残っている。

望むのなら、また過せる。

あの青春(じかん)をもう一度。