あんスタ【もう1人の転校生】8 (ページ18)

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第55話ページ18

月永｢ん？｣

放課後。偶然、職員室近くを通りすがった月永は、何やらもめているような声に耳を傾ける。

月永(Aの声？)

曲がり角を覗くと、あたしが無理やり抱きつかれている現場に居合わす。

月永｢お前…っ、Aに何やってんだ！｣

持っていた楽譜をその場にばらまき、あたしとそいつを引き剥がす。あたしを片手に抱きしめ、尻餅をついた相手を見下ろす。

心配して駆けつけ瀬名たちと、あたしとそいつがもめている現場を見かけたKnightsの各々が集まる。

今の状況を軽く把握したメンバーはあたしの元に集まり背中に隠して守ってくれる。人の壁の隙間からあたしともみ合っていた男性の正体に瀬名が気づいた。

瀬名｢や、康人…さん？｣

月永｢なんだ？瀬名は知り合いなのか？｣

瀬名｢いや…Aのお兄さんだし｣

｢お兄さん！？！？｣

バッ！と効果音がつきそうな勢いで未だ床に座っている兄を皆が見る。

てへへ☆後頭部をかきながら、兄･康人は照れ笑い。はい、キモイ。

鳴上｢じゃ、じゃあ、なんでもめてたの？｣

貴｢え？あぁ、それは｣

そして、話は昨日の夜に遡る。