第50話 ページ13
貴｢別にダメじゃないけど…？｣
瀬名｢そっか｣
笑った顔は柔らかく、聖母のよう。え、なに。可愛い、どうしたの。
朱桜｢ずるです！私も出たいです！｣
ハイ！っと手を挙げたのは朱桜。鳴上が無理やり朔間弟の手を挙げならがあたしたちも〜と、♡を送ってくる。
月永｢よし！なら、今回はKnightsが盛り上げるぞ〜☆｣
なんだか、話が大きくなってきたな。進めてきた計画を一から説明するとなると…キッツ((。
貴｢まぁ、大丈夫だろ。音源はこっちが持ってくるから明日から練習よろしくね｣
えいえいおー！！と、拳を天に突き上げる。丁度、コンコンっとノック音。扉を開いたのはあんずちゃんだ。
瀬名が若干睨みつけるが、ドリフェス等でだいぶ仲良くなったらしい。あんずちゃん曰く、瀬名はお兄ちゃんみたいだという。
瀬名｢どうしたのあんず？｣
あ…。
なんだろ、今なんか、チクッとした。名前呼んだだけなのに。
まぁいいか。
あんずちゃんはあたしに近寄り、手に抱えていた袋を開ける。
貴｢おおっ！｣
そこにあったのは、噂をすればの文化祭衣装。
貴｢良かった〜パーカーの黒色作れたんだ！ん？鬼龍…あぁ。あの赤髪つんつんが手伝ってくれたんだ｣
こくこくと頷くあんずちゃんの頭を犬のように撫で回し、完成よろしく！と肩を叩く。ついでに、Knightsメンバーの分も注文しておいた。
貴｢あ、そうだ！どうせなら、紅月も誘おうよ！｣
パチンと指を鳴らし、メンバーはいいんじゃないか？と首を縦に振る。
貴｢文化祭は、Knightsと紅月！そして、LEONとの豪華合同文化祭だ〜！｣
おーっ！と、手を挙げたのはあたしだけ。
｢はぁぁあ！？｣
他のメンバーは、目を丸くして叫ぶ。
うるさく質問が飛び交う中、朔間弟はうるさそうに耳を塞いであんずの膝を枕に寝ていた。
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作者名：�� | 作成日時：2017年7月9日 0時
