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6話 ページ7

教室に急いで入ったら自分の席に座り課題をやる。






周りから「珍しいね〜」なんて声に曖昧に返事を返す








日頃から勉強していて良かった。








こういう時にすぐに解ける。









友達の「相変わらず解くスピード早いね」「Aらしいね」なんて笑う声が聞こえる。









ずっと前から考えてた。









私らしい、ってなんだろう









勉強ができて、誰にでも優しい優等生。









それが私らしさなのだろうか。









自分ですらわからない私のことを









彼女達はどれくらい知っているんだろうか









笑顔を貼り付けて偽物の優しさを振りまく私が「私らしさ」なのなら…









本当の私なんて必要ないじゃん。









私の見せていない部分を見て、好きになって、必要として、











なんて想いはきっと我儘なんだろう









口に出さなきゃ思いは伝わらない。








そんなことわかってる。









でもきっと、見せたら嫌われてしまうから









こんな醜い、汚い私なんて…









目の前の課題のプリントがポタ、と音を鳴らして小さなシミを作っていく。









あれ…?









「ちょっと、どうしたの!?」「なんで泣いてるの!」周りからそんな声が聞こえて自分が泣いていることに気づいた。









どうして泣いているの、









悲しいわけない、辛いわけがない。









必要とされていない私が好かれないのは当然のこと。









昔からそうだったでしょ?









なんの価値もない私に、誰かの1番になれる日なんて来るわけない









そんなこと…









何年も前からわかってる。

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あうら(プロフ) - 花さん» こちらこそありがとうございます! (2021年3月30日 20時) (レス) id: 112c0791ec (このIDを非表示/違反報告)
- 最高なお話をありがとうございます! (2021年3月30日 19時) (レス) id: f4df643b91 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - えっえっ大丈夫?泣くよ?お父さん………私のお父さんも中々家に帰ってこないんだ…仕事だから仕方ないんだけどね、普通に優しいし。帰ってきても夜中だし、休日だってほとんど居ない。でもこの小説に出てる子はそれよりもっと……。 (2020年12月26日 13時) (レス) id: 2b9e869a8a (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - あうらさん» こちらこそありがとう!素敵な作品、いつも楽しんで読ませてもらってます。笑 更新されていない間も何回か読み返してたんだー!笑 (2020年12月20日 21時) (レス) id: 2b9e869a8a (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - 更新ふぁいとーっ! (2020年12月20日 21時) (レス) id: 2b9e869a8a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あうら | 作成日時:2020年4月15日 23時

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