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19話 ページ20

さ「ご飯出来たよ〜」





私の手当てが終わる頃にはさとみさんがご飯をテーブルの上に並べていた。





急に来た私の分までしっかりと用意してある。




テーブルの上には美味しそうな料理がいくつも並んでいた。






さとみさんって料理上手いんだな…







並べられた料理を見て感心していると、ジェルさんが手招きしてくれた。







ジ「Aちゃん、ほら、ここ座りーや」






そう言ってジェルさんは自分が座っている場所の隣のイスをポンポンと叩く。








「え、あ、えっと…」






急な事で戸惑っているところんくんが私とジェルさんの間に割って入った。









こ「ダメだよ!大神さん、ジェルはマジで危険だから近づかない方がいい!」









そう言って私をジェルさんとは真反対の席に座らせる








ジェルさんは「えー」と不満そうな声を出しながらもニヤニヤと笑ってころんくんを見ていた。








周りを見れば、他の人達もころんくんを見て口元を緩ませている。









その目線に気づいたころんくんは「こっち見てんじゃねえぇ!」と叫びながら乱暴に私の隣に座った。









全員が席に着くとななもりさんの「いただきます」を合図に食べ始めた。









り「ねえ、さとみくん、ご飯ちょっと多いw」








さ「はぁぁ?それくらい食べれんだろ」








な「莉犬くんちゃんと食べないと!!」









る「なーくんもだからね!?」









皆でワイワイと喋りながらご飯を食べていく。









こ「…大神さん、食べてなくない?大丈夫?」








あまりお箸を進めていない私を気にかけてくれる。








ジ「ころん、今日はうぉううぉうって言わないんだw」








なんて声も聞こえてきたが、ころんくんはそれを無視して私を見つめてくる。









「あ、えと…なんか、楽しいなって…」








こ「楽しい?」









ころんくんが顔をしかめて聞いてくる。









「すごい、ワイワイしてて仲良さそうで…楽しいなって…思って…」








自然と自分の頬が緩むのがわかった。









私の記憶にも、こんな楽しい思い出があったりするのかな









初めて会った人達ばかりなのに、どこか安心感がある。









あったかいな…










ご飯も美味しくて、周りの人もあたたかくて、優しくて、









忘れたくない…なんて









意味の無い考え事をしながらご飯を口に含んだ。

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うい(プロフ) - 凄く「今夜、世界からこの恋が消えても」と似てて小説の発売日と照らし合わせたら主さんの方が先にネタ思いついてて腰抜かしました…めちゃくちゃ面白いです😸💞 (2023年2月21日 2時) (レス) id: ed6dd285e5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち - ころんくんが家に泊めるときになーくんに電話してたときの泊めるの字が止めるになってましたよ 上から目線でごめんなさいm(_ _)m (2022年5月17日 6時) (レス) @page29 id: 2e0541f151 (このIDを非表示/違反報告)
白玉 - そうです! 一度検索しみて下さい。 (2019年5月5日 11時) (レス) id: 0b503add46 (このIDを非表示/違反報告)
あうら(プロフ) - 白玉さん» テレビか本とかですかね…? (2019年5月4日 21時) (レス) id: 5af2deacde (このIDを非表示/違反報告)
白玉 - これ読んだ瞬間「掟上今日子の備忘録」っていうの思いだした (2019年5月4日 20時) (レス) id: 0b503add46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あうら | 作成日時:2018年10月14日 23時

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