強く ページ9
『〜♪〜〜♪』
今、私が歌うことで何になる?
今、私がやるべきことは強くなることなんじゃないのか
今、私は
ワアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!
【俺もAのステージをテレビで見た時惹き付けられた!凄いことじゃん!!】
『……ありがとう!!次で最後だけど楽しんで聴いてね…!!!!』
……“また”、私は善い人を守れなかった
伊「お疲れ様でした、どちらまでお送りしましょうか?」
『高専かな…恵と野薔薇を鍛える約束をしてるんだ』
伊「!そうなんですか。1年生とも仲良くやっているようですね」
『うん、野薔薇…良い子だね。恵は多分私と本気でやり合いたいんだと思うし……悠仁も』
いい子だった
伊「……(汗)」
……ヘッドホン、蒸れてきたな。夏はやだなぁ
スッ『ごめん伊地知さん、私のカバン』
《強くなりたい》
『っ…!?』バッ
伊「?どうかなさいましたか??」
『………伊地知さん。硝子ちゃんのとこまで連れてってくれる?』
家「え?」
『硝子ちゃーん!』
家「あぁ…Aか。久しぶり、テレビ見てるよ」
『本当!?ありがとう!』
家「頑張ってるからね。……今日は何しにここへ?」
『悠仁の遺体確認に』
家「……もう焼かれてるよ」
『…嘘だよね。だって硝子ちゃんなら解剖して隅々まで調べてからするはず。……あまりにも早すぎる』
家「つまり、どういう事?」
『悠仁、生きてるでしょ』
家「死んだよ。見ただろ?Aも、その瞬間を」
『でも、聞こえたよ。悠仁の声が』
家「………その“耳”、ほんと凄いな。どこまで聞こえるのか調べてみたい」
『確定だね。……悟が匿ってるのか』クルッ
家「行くの?」
『行かない。…悠仁が何かをしようとしてるなら、私ももっと強くなって迎え入れなきゃいけないから…再会する時まで、接触は避けるよ。…強くなった悠仁と会いたいしね!』ニコッ
家「はは、Aは強いな」
生きていると分かったなら、もう怒りは鎮まった
まぁ上が嫌いなことには変わりはないけど
…強く、ならなきゃ
235人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:チーズパン | 作成日時:2021年1月11日 21時