まぁまぁ、原作崩壊も程々に Ⅲ (ページ6)

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コマページ6

「ほどほどに名が揚がると執拗に追ってくる、政府の犬や賞金稼ぎ

ウザったくてしょうがねェ……

だから3年前のあの日……おれはおれを殺すことを決意した！！」

みんな"3年前"というのに心当たりがあるようで、怯えていた

「分かるか小娘……この3年をかけた計画に失敗は許さねェんだ

おれの計画は絶対に狂わないｯ！！！」

襲いかかってきたC・クロに砕けた地面の岩を引っこ抜いて盾にした

右手の刃物は岩に刺さり動けない状態

「ただ伸びて頭が硬いだけって訳でも無さそうだな」

「それなりに鍛えていますからね！！海賊になっても守りたいものを守るために！！」

岩を一気に回転させながらこっちに引っ張ると簡単に刃が折れた

「うわっ！！"猫の手"を折りやがった！！」

「疲れただと？？そんな勝手な理由で今までお前に殺されてきた人が報われると思うのか？？？

海で名を揚げるのが怖いなら海賊なんてやめてしまえ！！！」

岩を容赦なく頭に叩きつけたことで血とオールバックにしていた髪の毛は乱れていた

「まだ残ってる片方で引っ掻ききっちまえー！」

「クラさんやっちまえ！」

「てめェらは黙ってろ……！！後でちゃんと全員消して(・・・・・)やるからよ……

もちろんジャンゴの奴もな……」

「は！？」

ゆっくりと立ち上がり"仲間"に向かってそう言っていた

突然の殺す宣言に驚きを隠せない手下達

「なんで俺達まで！！？」

「じょ、冗談やめてくださいよC・クロ！」

「おれ達が村を襲うのはまだ手遅れじゃないでしょう！！？」

「それにジャンゴ船長があの女に遺書を書かせりゃ計画は成功のはず！！」

焦りと恐怖、絶望の匂いがする……怒りがないのはそれだけ尊敬していたという事だろう

なんて、卑劣ｯ！！！

自分を慕って3年も待ってくれていた仲間をただの忠実な"コマ"だと、自分の生存事実の抹消のためにはいらないから殺す？？？

「ふざけないでください！！！貴方は以前この人たちの船長だった人でしょう！？？幾千の死闘を共にくぐってきた仲間達をどうして殺すだなんて言えるんですか！！

これが一船の在り方？？違う！！お前は海を汚すただのクズだ！！！お前がウソップに勝てるわけがない！！」

「なに？おれが海賊ごっこのキャプテンに劣るってのか」

「あぁ、そうだ」

「ハッハッハ！面白ェこと言いやがる！おれの武器をへし折ったくらいでいい気になるな、何が勝てねェのか言ってみろ！！」

ﾊﾞｼｭｯと目の前から消えたC・クロ

「器」