まぁまぁ、原作崩壊も程々に Ⅲ (ページ26)

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ナミの逃亡ページ26

「ドン･クリーク！！！本船は……！！
斬られました！！！

「斬られた？斬られただと！！？この巨大ガレオン船をか！？そんな……
…………！！バカな話があるかァ！！！」

大きな音とともに、この船の窓から見えていたクリークの船が三等分に割られているのが見えた

いや、さっきの奴が言ったように、誰かに斬られたような綺麗な切り口……

船はそんな簡単に割れるものなのか……！？岩を割ったことはあるがそんなの比じゃないくらいだぞ

「まずい！！表の船にナミもヨサクもジョニーも乗ったままだ！！！」

「くそっ！！もう手遅れかもしれねェぞ！！」

「無事でいてくれ！！！」

慌てて船を止めてあった方へと向かい、外に出たがメリー号の姿は無い

大きな波が立つ海に泣いた2人が浮かんでいた

「アニギｨ〜！！！」

「ヨサク！ジョニー！無事か！？
船は！？船がないぞ！！ナミはどうした！？」

「それが……すいばせんアニキｯ姐御ｯ！
もうｯここにはいないんですｯ！！

ナミの姉貴は宝全部持って逃げちゃいました(････････)」

「な！！！何だとォォォ！？！？」

取り敢えず2人を船に上げると、ナミが船丸ごと奪っていく時の様子を全て教えてくれた

いや、大胆すぎるぞナミｯ！！

「事情はわかった、早くここを片付けてナミを追おう」

「もういいだろ、あんな泥棒女」

「いや船は大事だろ！あの船は！！」

「ナミは、助けてあげなきゃダメだ。ほっとけない！

それに、ナミが航海士じゃないとヤダ。」

ナミは、ああ見えて大きなものを背負ってる……

助けるって約束した。絶対に救ってみせる

「わかったよ……世話のやける船長だぜ
おいウソップ！行くぞ！！

気をつけろよ、こっちの事態も尋常じゃねェんだ」

「ありがとう、わかってるよ。」

残っていたヨサクとジョニーの船でゾロ達はナミを追う事にした

「アイツだ！！！ドン･クリーク！！あの男です！！

我々の艦隊を潰した男！！
ここまで追ってきやがった！！おれ達を殺しにきやがった！！！」

「あの野郎……！！」

「まさか……あれが……鷹の目の男……！！」

歓喜、興奮、恐怖、希望……そんな匂いが一気にゾロから感じ取れた……

でも、あの人から匂うこの匂いは……あの時の

シャンクスに似てる……あの洗練された、無駄のない強さの匂い

「ゾ、ゾロ……」

「…………」

ゾロは無言のまま鷹の目がいるガレオン船の方へ向かった