まぁまぁ、原作崩壊も程々に Ⅲ (ページ22)

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ドン・クリークページ22

それから数日、事件は起きた

「ナミ〜今日のお昼どうする〜？」

「…………ん？あぁ〜、私遠慮するわ」

「どうしたんだナミ？」

「気にしないで！」

この数日、ずっとナミが上の空だ
何を考えているのか、隠しているつもりだろうけどわかりやすい
常に何かに対する嫌悪感と悲しみの匂いを纏っているから

その悲しみを取り除いてあげることは私に出来ないのだろうか……

ナミ、1人で抱え込まないで

今日は一緒に本でも読んでゆっくりしようと言うと少し微笑んで「良いわよ」と言ってくれた

しばらく静かなこの船内で読んでいれば、外が少しうるさくなってきた

「うるさいわね、何かしら」

「私、見てこようか」

「一緒に行くわ」

本をベッドの上に置き、甲板に向かう
気の所為か？船が揺れてる……

「おいっ！！やべェぞ！逃げた方が良くねェか！？」

ウソップが慌てながらそう叫んだのは、
海上レストランとメリー号の前にもっと大きな船が止まっていたからだ、それもボロボロだったが海賊船

首領(ドン)・クリークの海賊船だった

「この船って……誰のなの？」

「はぁ！？知らないのあんた！？
海賊艦隊提督、首領(ドン)・クリーク、

グランドラインに行ったって聞いてたのに何故いるわけ！？」

ﾄﾞﾝｯ！！！！

「っ！！銃声音！！

ナミ、ちょっと行ってくる！！」

「あ！待ちなさいよA！危ないわ！あいつは今まで戦ってきたヤツらとはまるで違うのよ！？いくらあんたでもｯ！」

ナミは必死に私を止めようとしてくれてる

「ありがとうナミ

けど大丈夫だ。」

心配して手を引っ張っていたナミの手を握り、兄妹達を安心させた時のような優しい笑みを浮かべた

その笑顔に握りしめていた手の力が緩みその隙に刀を腰に携えバラティエへと飛んだ

「(誰も怪我していませんようにｯ！！)」

ﾄﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ！！！！

船内に入ろうとした瞬間、さっきよりも大きく、長い銃声音が響いた
それと同時に数人の血の匂いも

急いで扉を開けたい気持ちを抑え、ゆっくり気づかれないように開ける

「50隻の大艦隊に5000人の兵力！！今まで全ての戦いに勝ってきた！！おれこそが首領と呼ばれるのにふさわしい男！！

おれが食料を用意しろと言ったら黙ってその通りにすればいいんだ！！
誰もおれに逆らうな！！」

何を言ってるんだあの男は、傲慢にも程がある
それにあの体の装備……色んなもの仕込んでるな