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そこで噴上は、自分の左手をヒラヒラさせると薬指に触った。
「因みに男の年齢は30代後半、女は20歳くらいだったな。男は指輪をしているが、女はしていなかった。つまり__恋人でも夫婦でもねェってことだ」
だとすると、親子か？だが__子供の時ならいざ知らず、大人になってから男親に抱きつくような娘がいるだろうか？しかも、匂いが付くほどきつく……。
となると__
「不倫関係か」
「ご名答〜。ネクタイが出てきて女はかなり焦ってたが、男の方は冷静だったぜ。今回のことは、男女の愛に温度差があったから上手く白状させられたようなもんだな」
「そうか、何となく察しがついたぞ。その時、男は女を助けなかったんだな？」
「そうそう、ありゃあひどかったぜ。女が何を言っても、自分は知らない、関係ないってな」
「男の方には確かな証拠がないから、大丈夫だとふんだんだろう。けれど、女の方が黙っていなかった。男の手酷い裏切りに__不倫していることを周りにバラすとでも脅したか……」
「画像を見せようとしてなァ。ホテルで男が寝ている間に、記念に素ッ裸の写真を撮っといたらしいぜ。それで男は慌てて白状して無事解決ってわけよ」
「まったく、馬鹿な奴だなァ。脇が甘すぎる。おおかた女がベタ惚れで、過信し過ぎたんだろう。ま、お前にも言えそうなことだがな」
「おいおい、あんな奴と一緒にするなって。俺は女は大事にするぜェ。ところでよォ、あのお嬢ちゃん、アンタの何なんだよ？」
そこで噴上は、最初に見せた嫌な笑い方をまたして見せた。
「おい、そのニヤケ顔を今すぐやめろ」
「アンタが他人に興味を示すなんて、珍しいと思ってな。で、どういう関係なんだ？」
「フン、僕はあの子の……保護者みたいなもんさ」
Aは僕の漫画のファンで、僕にとっては単なる一読者だ__そう言うつもりだったのに、彼女の不遇な過去を読んでしまったせいだろうか……？気づけば、そんな言葉が口から出ていた。
「それより、お前の方こそ何でAを助けたんだ？」
「あのお嬢ちゃんからいい匂いがしてな。何かつけてる匂いじゃあねェぜ。あの子自身が持っている体臭みたいなもんかな。フワフワと夢見心地にさせてくれるような匂いに惹かれたってわけ」
「体臭って……変態か、お前は」
「アンタの匂いも説明してやろうか？」
「寄るな。変態がうつる」
下らないことを言いあっていると、彼女が戻って来た。
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m0902(プロフ) - 了解しました ！ありがとうございます！楽しみにしときます！ (2021年2月11日 23時) (
レス) id: cbe2135a28 (このIDを非表示/違反報告)
m0902(プロフ) - また気が向いたら友達になって下さい (2021年2月10日 10時) (レス) id: cbe2135a28 (このIDを非表示/違反報告)
m0902(プロフ) - 初コメです！すごく好きです !!続きも楽しみにしてます！頑張ってください！ (2021年2月8日 10時) (レス) id: cbe2135a28 (このIDを非表示/違反報告)
瑠花 - 初コメ失礼致します…！！世界観や言い回しがすごく好きです！！一気読みしてしまうのも頷けます…！！これからも応援してます！！どうかお身体にはお気をつけてお過ごしください…！それと条件大丈夫です！！続きがすごく気になるのでまってます…！ (2021年1月5日 19時) (レス) id: c4c21690fd (このIDを非表示/違反報告)
もとか - まってます、、、 (2020年8月17日 23時) (レス) id: 4ade42e6d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光
| 作成日時：2016年10月27日 19時
