【d,!】自分が愛されるなんて思わないやん？【k,n主人公】

〜序章〜プロローグ　前世の記憶 ページ4

コネシマ視点

俺は、転生と呼ばれるものをしていたようだった


何を根拠にそんなことを、と問い詰められても答えることはできない。でも、自分ではない意識と考えが頭の中をふわりふわりと漂っているのだ


俺の中にそんな感覚が現れたのは三日前のことだった。原因不明の高熱によって、俺は倒れてしまったのだ。三日間ずっと熱にうなされている中で、ずっと頭をぐるぐると渦巻いていたのは俺とは違う誰かの記憶だった


訳が分からない中で、はっきりと理解できたのはたったの一つ。このままでは俺はまともに暮らしていくことができなくなってしまうということだ


記憶の持ち主は何も知らない。『俺』になったからこそ、分かる記憶だった


俺はもともと日本という国に住んでいた、普通の会社員だったんだ
そこでなぜか気になったゲームがあって、俺はそれをやり込んでいたのだ。その知識があるから、分かる


俺は「コネシマ・スカイ・バルカ」になったんだと


彼はゲームの中では確か、主人公に嫌がらせをして学園を退学になってしまった筈だ。攻略対象が好きだったあまりの行為だったが、ゲームの補正というものがあるせいで彼は悲惨な未来を背負った


でも、俺なら？俺は、彼のようなことはしない。攻略対象たちが困るようなことは絶対にしないし、日本人として人を傷つけるのは嫌悪感があるからだ


これから、俺は幸せな生活を送ることにしよう！


なんていう決意の所為で？お陰で？俺はまた別の幸せを掴んでしまったようだが

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