82 頷けない(4.22更新) ページ47
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『えっ、あ、え？もしもし、佐藤Aです』
西野〈もしもし、西野です〉
『こんにちは…』
西野「こんにちは」
このタイミングで何故西野さん…と慌てて涙を拭いて声を出す。
モニターでは「国民プロデューサーのみなさまの…」と豆原くんが必死にインタビューに受け答えをしている。アアどうしよう気になって内容が入ってこない電話切ろうかな！？？
私は悩んだ挙句、周りに人がいないことをいいことにスピーカーにしましたマジ社会人として終わってるごめんなさい。
西野〈あ、インタビュー見てるんだね。ファイナル、すごかったよ〉
『え！西野さんも見てらっしゃったんですか』
西野〈もちろん、みんなキラキラしていた。Aさんの力が大きいのかな〉
『いえいえいえみんなが自分の力でデビューを掴んだんですよ』
西野〈…そうか、そうだよね〉
ふっ、と笑う彼にマジで用件何？？と困惑が止まらない。あなたの推しメンデビューした？みたいな世間話のために電話かけてきたのかな！？友達かよ！！！
西野〈ああ、それでね、本題なんだけど〉
『は、はい…』
西野〈TV局の正社員として君を迎え入れたいんだ〉
『………え？』
西野〈あれ、一応伝えたつもりだったんだけどな…ファイナルが終わってひと段落着いたらまた連絡するよって〉
いきなりのことに頭が回らず、ボロボロと出ていた涙も引っ込んでしまった。
インタビューもいつの間にか終わっていて、モニターは真っ暗な画面になった。
…つまり、転職？
〈ファイナルまでは練習生の側にいてあげて欲しいなって思ったからあの判断をしたんだけど、もしかして決まっている内定先とかあるのかな？〉と優しく促すような西野さんの声。
転職の話は私にとって超良い話だと思うし、むしろ勿体ないくらい……なんだけど。
なんですぐに『わかりました行きます！』って言えないんだろう。
『あ、あの…内定先は…ないんですけど…』
西野〈そうだよね、じゃあぜひ明日からでも…〉
と、西野さんが詳細を話し始めた瞬間。
ガチャッ！と勢いよく控え室のドアが開いて私はぎょっと身構えた。
控え室に入ってきたのは、さっきモニターに映っていた11人のアイドルたちだった。
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マァ(プロフ) - 久しぶりに読んでも楽しいし泣けました。 (2023年2月24日 11時) (
レス) @page50 id: 72e8f2e0cc (このIDを非表示/違反報告)
雪りんご(プロフ) - こんにちはりんごじゃむさん！日プの新作とか出すつもりあるでしょうか？？すごくみたいです！！ (2020年8月13日 4時) (レス) id: d343e70c28 (このIDを非表示/違反報告)
りんごじゃむ(プロフ) - go to the topさん» こんにちは、返信が遅くなってしまい申し訳ありません！転載のお話ですがもちろん可能ですよ！！私の作品が多くの中国JAMの方に読んでもらえることを心から願っています！その際はぜひ名前の記入をお願い致します！ (2020年8月9日 19時) (レス) id: 009a13994c (このIDを非表示/違反報告)
go to the top - こんにちは、りんごじゃむ先生！翻訳してからLOFTERに転載してもいいですか。中国にもJAMがたくさんので、原作者を明記するのを忘れられない。 (2020年7月10日 16時) (レス) id: d57e1e7b99 (このIDを非表示/違反報告)
rin(プロフ) - めちゃめちゃ面白くて一気に読んでしまいました！他の作品も楽しみにしています！ (2020年6月28日 4時) (レス) id: 5f1fa35d0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごじゃむ
| 作成日時：2020年3月30日 18時
