50 宇宙人は恋をしている ページ15
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鶴房 side
あかん、ほんまにやらかした。
俺のせいかもしれん。
夕飯を食堂で食べていたとき、誰か練習生が「佐藤っていうスタッフの子倒れたらしい」と言っているのが聞こえてきた。
FIREのメンバーとご飯を食べていたけど、それを聞くなり俺はすぐに立ち上がった。
飯は半分くらいしか食べてなかったし、メンバーは突然の俺の行動にびっくりしていたけどそんなこと気にしていられない。
俺は慌てて医務室に向かって走った。
とにかく会いたかった。
会いたくてたまらなかった。
…悩ませてるってわかってたから、謝りたかった。
なんの躊躇もなくバンッと医務室のドアを開けるとベッドに座って肩をびくつかせるA。
なぜかあやとりをしていたらしく、指に紐を絡ませたまま目を丸くして俺の方を見る。
1日会ってなかっただけだけど、なんとなく久しぶりの感覚に心臓のあたりがきゅーんと鳴って、俺はそろそろ手遅れなんやなあって思う。
『つ、鶴房？』
鶴房「…なん、お前、倒れたって」
『あ、まあ、そう…』
鶴房「大丈夫なん？」
『うん、大丈夫』
そっか、と俺が言うと、シーンと医務室は静まり返って気まずい空気が流れた。
…なんやねんこれ、いつも俺どうやって話してた？
でも、今ここで話さんかったら一生口聞いてくれないかもしれない。
そんなことが頭をよぎって、俺はズカズカとAの隣のベッドに腰掛けた。
鶴房「あのさ、俺、好きって言うたやん」
『…』
鶴房「それ、なしでいい」
前言撤回なんて男らしくないし、嫌い。
自分で決めたことやけど、自分の気持ちに必死で蓋をしたところでこの痛みが消えるわけではなかった。
ぽかーんとするAを前に、どくどくどくどく、と自分でも訳がわからないくらい心臓がうるさい。
あの勢いで告白してしまったときだって、正直意味わからんかった。自分が何を言ったのかすら覚えてない。
鶴房「普通に、話せないの超きつい」
『ごめん、避けてた』
鶴房「知ってる」
『ごめんって』
鶴房「なんかいよいよ嫌われたかと思った」
『いやそれは前からだけど』
鶴房「えっ俺ら不仲なんすか？」
もうええやん、これで。
チクリと痛んだ胸を誤魔化すように笑って見せると、Aはそんな俺を見て少しずつ話し出した。
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マァ(プロフ) - 久しぶりに読んでも楽しいし泣けました。 (2023年2月24日 11時) (
レス) @page50 id: 72e8f2e0cc (このIDを非表示/違反報告)
雪りんご(プロフ) - こんにちはりんごじゃむさん！日プの新作とか出すつもりあるでしょうか？？すごくみたいです！！ (2020年8月13日 4時) (レス) id: d343e70c28 (このIDを非表示/違反報告)
りんごじゃむ(プロフ) - go to the topさん» こんにちは、返信が遅くなってしまい申し訳ありません！転載のお話ですがもちろん可能ですよ！！私の作品が多くの中国JAMの方に読んでもらえることを心から願っています！その際はぜひ名前の記入をお願い致します！ (2020年8月9日 19時) (レス) id: 009a13994c (このIDを非表示/違反報告)
go to the top - こんにちは、りんごじゃむ先生！翻訳してからLOFTERに転載してもいいですか。中国にもJAMがたくさんので、原作者を明記するのを忘れられない。 (2020年7月10日 16時) (レス) id: d57e1e7b99 (このIDを非表示/違反報告)
rin(プロフ) - めちゃめちゃ面白くて一気に読んでしまいました！他の作品も楽しみにしています！ (2020年6月28日 4時) (レス) id: 5f1fa35d0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごじゃむ
| 作成日時：2020年3月30日 18時
