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噺/24 ページ24

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あの後、中原さんは私とエリスちゃんに路地裏から出ているように告げた。
…きっと此からこの路地裏は、血なまぐさい光景となってしまうのだろう。



「さっきのはチューヤ」


「…う、うん」



エリスちゃんに名前を教えてもらうが、今の状況にまだついていけてない私は、曖昧に返してしまった。
…このあと私は、如何なってしまうのだろうか


処理が終わったのか、中原さんは路地裏から出てくる。そして携帯を取り出し、何処かへ連絡した。きっと首領への連絡だろう。

そう考えている間も、エリスちゃんは私の手を握っていた。
この場の癒しはエリスちゃんだけである。


暫くすると、遠くの方から男性がかけてきた。
…その顔は、涙で濡れている。



「エリスちゃぁあん!心配したのだよぉ!」


「急に消えたらリンタロウが泣いてくれるかと思って」


「でも可愛いから許す!」



何処かで見たことのあるような会話を戸惑いながら見ていると、エリスちゃんが私に抱き着きながら云った。



「まだAと遊びたい!」


「え、エリスちゃん…?」



ごめんなさいエリスちゃん。
私の人生がかかっているんだよ!



「…君は?」


「…ゆ、楪Aと申します…」



緊張しながら返すと、何故か御礼を云われた。
「エリスちゃんと遊んでくれてありがとう」だそうだ。



「い、いえ!…娘さんを危険な目に合わせてしまって…」


「大丈夫だよ。もうこのようなことが起きることは無いと思うからね」



つまり物理的な抹消と云う訳ですね、分かりました((



「中原くん。Aちゃんを送ってあげてくれ」


「はい」


「うぇ!?」

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お嬢(プロフ) - こんにちは!えっと……1話目で異能力の時点で気づけよ!とありますが、どういう意味でしょうか? (2016年12月1日 17時) (レス) id: 989eae2896 (このIDを非表示/違反報告)
とみー - 凄く面白いです!あとよかったらですが絵を描かせて頂けないでしょうか...(・ω・`) (2016年11月13日 22時) (レス) id: a2712d12f1 (このIDを非表示/違反報告)
きたにゃん(プロフ) - 華京院アリスさん» コメントありがとうございます!私もすごく書けるという訳ではないのですがそれでもよろしければ。そうですね…、やっぱり文と文との空白はある程度開けた方がいいと思います!私の場合、文庫本などの書き方をよく読んでいるのでそれに近い書き方になっているのかなと。 (2016年9月13日 7時) (レス) id: dabed5a637 (このIDを非表示/違反報告)
華京院アリス(プロフ) - はじめまして!読ませていただきました。すっごく面白いです!そんな発想があったか!って思いました。私は最近小説書き始めたばっかりで全然うまく書けないので尊敬しちゃいます!迷惑じゃなければアドバイスとかもらってもいいですか?更新楽しみにしてます! (2016年9月12日 20時) (レス) id: 270ea87993 (このIDを非表示/違反報告)
きたにゃん(プロフ) - そんなことありませんよ!笑笑 楽しく見ていただけているのなら嬉しいです!更新頑張りますね (2016年9月6日 19時) (レス) id: dabed5a637 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きたにゃん | 作成日時:2016年8月23日 19時

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