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「軽い栄養失調からくる貧血だな。」
普段怠慢教師だ、なんて言われているから、頼むから保健室にいてくれと願ったら有難い事に、先生はソコにいて。
何を察したのか、分かり顔で倒れたこいつを寝かせて、担任に連絡を取る。
そして冒頭の言葉を、白衣を身に纏った佐賀美と言う先生は、椅子を回転させながら言った。
「まぁ、なんだ。少し休ませてやれよ。次いでに、お前もな。」
ポンポンと、優しい在るべき姿の教師らしく俺の頭に数回手を置いて、「じゃあ俺は職員室に行くから見といてくれ〜」と半ば投げやりに姿を消す。
怠慢教師、とはあながち間違いじゃないのかもねぇ。
「…アンタが、こんな所で寝てるのは嫌なんだけどねぇ。」
あの時の、「アンタ達」の姿が脳裏をチラつくから。考え無しに、お説教垂れてしまったあの時を、思い出すから。
たかが猫、されど猫。1匹のそいつを救わんが為に、腕1本折り、女の子のくせに身体中傷だらけにして。
挙句の果て、自身の血で作曲をしただなんて、クレイジーサイコパスだけがする事だ。
そんな2人が、病院沙汰や保健室沙汰は此方としては気が気ではなかった。
「もっと、自分を大事にしてよねぇ。」
アンタは、アンタだけのものじゃないんだから。
小さくお小言を漏らして、パールホワイトの髪をそっと撫でる。
もう授業も始まってしまっているし途中から出るのも面倒だから、そこら辺にあった椅子に腰掛けて、軽く目を瞑った。
「(昨日寝るの、少し遅かったから…)」
ほんの少し、そうやって言い訳をして俺は意識を手放した。
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なこ(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます~！そう言ってもらえて嬉しいですっ！これからも是非読んでやって下さい…！ (2023年3月6日 21時) (
レス) id: b90089acae (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ほんとにこの作品に出会えて良かったです！！設定からお話全てが最高です！！！陰ながら応援してます！！ (2023年3月4日 23時) (レス) @page34 id: 6a12c2dc89 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - お醤油さん» わー！コメントありがとうございます！個人的にはもう終わりまで決まってるので、スピード完結しそうですがこれからも、是非読んでいただけると…！頑張りますっ！ (2023年3月3日 23時) (レス) @page5 id: b90089acae (このIDを非表示/違反報告)
お醤油 - もう本当に面白いです！一気にスラスラ読んじゃいました！もう設定から好きすぎる…これからも作者様のペースで更新頑張ってください！応援してます！ (2023年3月3日 21時) (レス) id: b53313ac14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なこ | 作成日時：2023年2月27日 19時
