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「セナとAは、優しいからさ、俺に真実をありのままには伝えてくれない、でもいつまでも守られっぱなしだと不甲斐ないだろ？だから離反したかつての仲間と向き合ってきた！」
変なところで君は1歩前を行き、大人になった。向き合う、という事をこの場限りかもしれないけど、覚えた。
れおくんは、崩壊したダムのように、ボロボロと溜め込んでいたであろう事を口にする。
みんな大好きな友達だったけど、向こうはどうなのかなって、セナやAみたいに、俺のこと大事にしてくれたのかなって、最近それが気になってた、と。
そして、核心をつく。「おまえにとっておれは何だ？」と。
「おれか、おれのつくる楽曲のどちらかを。おれの仲間になりたいなら楽曲は2度と使わせない、おれの敵になるなら無料で楽曲を使っていい。そう言ったらみんな迷う素振りもなく笑顔で、敵になるってさ、笑えるだろ？」
かつての身内に絶望したれおくんは、どんどんと吐露をする。
向こうで何があったのか、おまえたちに全てを教えると言わんばかりに、眉間に皺を寄せて苦しそうに笑った。
「ここからが傑作なんだ！チェスに、チェックメイトの出演料は規定通り払うから、舞台に立たないでほしいってお願いした。不戦敗になってくれと。そしたらあっさり了承された！むしろ楽でいいってさ！ありがとう〜って言われた！でもさ、おれは断って欲しかったんだよ、ふざけるなって反発して殴りかかって欲しかった。」
『れお、く、』
「おまえたちは、それをおれに訴えかけてくれてたんだろ？ごめんな、話聞かなくて！」
『！』
「この学校で初めに出会って、仲良くなったおまえ達がいつも一生懸命でさあ！アイドルってすごいなって、ここでなら仲間ができるって！そう信じちゃった！だから全部おまえたちのせいだ、セナ！A！」
こんな状況、きっと泉くんは耐えられない。あたし達3人が同じ考えだったからこそ堅く結ばれて、築かれていたいたはずの絆が、ガラガラと音を立てて壊れていく気がした。
そして、れおくんとあたしの乱闘騒ぎを、三毛縞くんに教えろとせがむ。
猫1匹を身体を張って守ったこと、駆けつけた時に、れおくんは自分の血で作曲をしていたこと。
意識を失っていたあたしは、最後の部分なんて知る訳もなくて、足元が歪みフラつく感覚を覚える。
「おまえはどっちだ？」
『え、と』
れおくんは、ふと、あたしに向き直りその瞳を揺らしながら問うてくる。
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なこ(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます~！そう言ってもらえて嬉しいですっ！これからも是非読んでやって下さい…！ (2023年3月6日 21時) (
レス) id: b90089acae (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ほんとにこの作品に出会えて良かったです！！設定からお話全てが最高です！！！陰ながら応援してます！！ (2023年3月4日 23時) (レス) @page34 id: 6a12c2dc89 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - お醤油さん» わー！コメントありがとうございます！個人的にはもう終わりまで決まってるので、スピード完結しそうですがこれからも、是非読んでいただけると…！頑張りますっ！ (2023年3月3日 23時) (レス) @page5 id: b90089acae (このIDを非表示/違反報告)
お醤油 - もう本当に面白いです！一気にスラスラ読んじゃいました！もう設定から好きすぎる…これからも作者様のペースで更新頑張ってください！応援してます！ (2023年3月3日 21時) (レス) id: b53313ac14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なこ | 作成日時：2023年2月27日 19時
