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「女王サマもおサボりさん？いや、違うかなぁ…？じゃあ、体調不良？大変だねぇ、背負う物が多い人間って。」
何やら意味が深めな事をつらつらと口にしながら、「お邪魔します〜」とあたしの使っているベッドに入ってくるのは、半壊したKnightsに残ってくれている朔間凛月くんだ。
そんなに言葉を交わしたことは無いけど、面識はそれなりにあるし、残りの1人…いや、新入生も入ったというし、残りの2人よりかは話せる方だと思う。
ただ、掴みどころがなく難しいことを息を吸うように言ってくるので、話すにはそこそこの時間が必要なのだけれど。
『まって、隣のベッド空いてるよね？』
「ふふ、気づくの遅いね、天然さん♪」
「あったかい〜」と満足げに布団に包まり、ついでにあたしの事も巻き込んでいく。確かに寝ようとは思っていたけど、添い寝なんてした事ないし、仮にもアイドル、それ以前に男女なのだから正直この状況はマズイ。
瀬名くんに見られたら生きては帰れない。
ていうか、Knightsのレッスンは？
「おサボり♪」
そう問いかけると、凛月くんはにこやかに答えた。それとは真逆にあたしは血の気が引いていく。
「ちょっとくまくん？」
「あ、もう見つかっちゃった？やっほ〜、セッちゃん♪」
ほら、こうなると思った。
腕組みをしている瀬名くんは、あたしを抱きしめ横になる凛月くんをかなり鋭い目で睨んだ。あたしは、目を合わせたら殺られる！と思ったので、目をそらす。
だって、あたしは悪くないじゃん？
「ったく、何してんの。レッスンがあるって言ったよねぇ？それに、ソイツから離れてくれる？ここで寝てるやつは元気じゃないって、くまくんも分かるでしょお？」
「じゃあ俺も元気がな〜い。だってここで寝てるんだもん〜…」
とんでもない屁理屈だ。ああ、怒るよ。瀬名くんが怒る。月永くん程では無いけど、瀬名くんも怒るとそれなりに怖いのをあたしは知っている。
首根っこを捕まれ騒ぐ2人は、あたしの事なんかそっちのけで、いつぞややって見せたように、このまんま逃げてしまおうかなと思った。
が、「ここで大人しくしてろって言ったよね？」とニッコリ笑う瀬名くんに『はい…』と答えるしかなかった。
横から「セッちゃんこわーい…」という茶々が聞こえて次は「あだっ？！」という声が耳に入る。
「ほらスマホ。暇でしょぉ、これないと。」
凛月くんを引き摺りながら、瀬名くんはあたしにスマホを投げて保健室を出ていった。
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なこ(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます~！そう言ってもらえて嬉しいですっ！これからも是非読んでやって下さい…！ (2023年3月6日 21時) (
レス) id: b90089acae (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ほんとにこの作品に出会えて良かったです！！設定からお話全てが最高です！！！陰ながら応援してます！！ (2023年3月4日 23時) (レス) @page34 id: 6a12c2dc89 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - お醤油さん» わー！コメントありがとうございます！個人的にはもう終わりまで決まってるので、スピード完結しそうですがこれからも、是非読んでいただけると…！頑張りますっ！ (2023年3月3日 23時) (レス) @page5 id: b90089acae (このIDを非表示/違反報告)
お醤油 - もう本当に面白いです！一気にスラスラ読んじゃいました！もう設定から好きすぎる…これからも作者様のペースで更新頑張ってください！応援してます！ (2023年3月3日 21時) (レス) id: b53313ac14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なこ | 作成日時：2023年2月27日 19時
