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勝者はもう一度、そのステージで輝くことを許される
いつの間にか出来ていたルールは、彼等__「Trickstar」をいっそう眩いものにし、敵であったはずの者をも巻き込んでいく。
輝かしいアイドルとは、本来こうあるべきだったのだろうか。
自分の過去と、嫌味のように比較をして、『散々だったな』と嘲笑い自虐をする。
ステージよりも遥かに離れている客席に腰かけ、つい羨ましそうに4つの新星を眺めた。
自身のユニット専用衣装を身にまとい、それが嘘だったとしても愛を唄い与え、見返りを求めずただ前だけを向いて……
そんなことが出来ていたのも何時までだっただろう。
『何かの頂点だなんて、そんな肩書きも何もかも後で嫌になっちゃうって言うのに。』
ボソッと放った言葉は誰かの耳に届くはずもなく、この場に相応しくないのだろうからと、その場を後にする。
「みんな一緒に歌おう！！！」
背後から、お日様のような声を響かせてまた歓声が湧き上がる。
控えめに後ろを向けば、「かれ」よりは少し明るめだろうか、オレンジのフワフワの髪を揺らして満足気に「アイドル」をする1人の男の子が視界に入る。
それがあたしにも出来たのなら。なんて、タラレバ地味だ思考は捨てて、さっさと帰ろう。
もう時期春が終わる。といってももう少し先なのだろうけど。
「かれ」と「彼」に出会った季節が、今年は虚しく過ぎていく。
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なこ(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます~！そう言ってもらえて嬉しいですっ！これからも是非読んでやって下さい…！ (2023年3月6日 21時) (
レス) id: b90089acae (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ほんとにこの作品に出会えて良かったです！！設定からお話全てが最高です！！！陰ながら応援してます！！ (2023年3月4日 23時) (レス) @page34 id: 6a12c2dc89 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - お醤油さん» わー！コメントありがとうございます！個人的にはもう終わりまで決まってるので、スピード完結しそうですがこれからも、是非読んでいただけると…！頑張りますっ！ (2023年3月3日 23時) (レス) @page5 id: b90089acae (このIDを非表示/違反報告)
お醤油 - もう本当に面白いです！一気にスラスラ読んじゃいました！もう設定から好きすぎる…これからも作者様のペースで更新頑張ってください！応援してます！ (2023年3月3日 21時) (レス) id: b53313ac14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なこ | 作成日時：2023年2月27日 19時
