榎本家の美女【あなたの番です】 (ページ16)

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第14話ページ16

『手塚さん!大丈夫ですか?!』

蓬「えっ。ちょ…え?え～?」

手「あ～…」

蓬「え…ちょっと何してるんすか?」

木下さんはそのまま部屋へ戻ってしまい私は頭に被せられた袋を取る手塚さんの事を手伝い、管理人さんは手塚さんに話しかけている

手「あ、あぁ…!」

蓬「えっ?大丈夫?」

手「か、管理人さん!ありがとう…!」

蓬「あっ、俺は…。いや、どういたしまして」

あっ…これ手塚さん勘違いしてない?助けたのそこのイケメンさんですよ?とイケメンさんを見るとそっぽ向かれた。少しして服を整え木下さんがスマホで動画を撮りながら戻ってきた

手「ハァ…ハァ…。あれっ?どーやん、何してんの?」

二「…警察。呼んでもらえます?」

『あっそれなら、私が先程呼びましたよ。えっと…どーやんさん?』

二「二階堂です。榎本さん」

『ですよね。すっすみません!』

どうやら、外人さんを倒したイケメンさんは二階堂さんというらしい。覚えた!けど、何処か雰囲気誰かと…あんま表情変えない所とか…あ!神谷さんだ。と1人納得してしまう。

暫くして警察の方がやってきた。そこには神谷さんの姿もあって目が合うと近くまで歩いてきた。

『神谷さん…』

神「俺言いましたよね?くれぐれも部屋から出ないでくださいって」

『あ…』

別に忠告を忘れてたわけじゃない。ただ単に手塚さんの事が心配で出てきてしまった。…神谷さんは何かを察したのか俯く私を見て大きな溜息を吐いた。

神「後日取り調べあると思うんで、一緒に来てください。迎えに行くんで」

『…わかりました』

神「とりあえず、部屋の前まで送ります。行きますよ」

神谷さんが私の手を握る。んん?!ちょっ、どんな状況?!これ?と思い神谷さんに声をかける。

『かっ神谷さんｯ!手を…』

神「繋いでますね、それがどうしたんです?」

『私1人で歩けます、よ?』

神「……俺が握ってたいだけなんで。……冗談ですけど」

思わず顔が熱くなる。少し間を開けて冗談だと言われて、ホッとしそれに付け足して無事送り届ける為だと言った。神谷さんも冗談なんていうんだ。

神「着きましたよ」

『ありがとうございます。また送ってくださって』

神「いえ。また明日にでも取り調べで迎えに行きます。それでは」

軽く神谷さんにお辞儀をして部屋の中へ入った。お母さんに何かあったの?って聞かれたけど、ちょっとね。とだけ答えて寝室へ入る。

まだドキドキしてる私と…取り調べだけど、また神谷さんに会える事が嬉しい自分がいた。