榎本家の美女【あなたの番です】 (ページ11)

今日:3 hit、昨日:6 hit、合計:177,326 hit

第10話ページ11

総「動かないんです。病院知りませんか?」

『でも…もうタヒんじゃってるんじゃない…?』

総「はぁ…」

黒「泣かない泣かない。…えっと、どっかに埋めてあげよう?…ねっ?」

そう言って総一くんの隣に座り背中を擦る沙和ちゃん。その提案に頷く総一くん。私は2人の後に着いて歩いた。
…ポトンっと総一くんのポケットから落ちたものを気付かれないように拾うと針金だった。

タヒんでしまった猫を埋めてる内に外はもう真っ暗になってしまっててマンションへ入るとエレベーターホールにお母さんがいた。

正「もうホントにこんな時間まで連れまして…ダメダメ!Aも連絡くらい入れてちょうだいよ」

『…ごめん』

黒「本当にすみません」

総「…でも、叔母さん…」

絶賛エレベーターホールでお母さんにお説教中の私達の所へ住民会で見た男の人が来た

翔「あれっ?!総一くん?」

総「あぁ…」

翔「施設にいるって聞いてたのに…」

総「すみません…」

黒「知ってると思ってました…。もう学校へ行き始めてるって」

翔「いや…もうビックリだよ～！あっ!君この前住民会にいたよね?!」

私とお母さんには知らない話を3人でしてる。3人で会話してると思えば急に私の方を向いて話しかけてきた

『え、あ…はい。榎本サンダーソンAです。よろしくお願いします』

翔「僕、手塚翔太っていいますっ！よろしくね、Aちゃん!」

正「あの…一緒に部屋にいた方ですよね?」

翔「あっはい」

手塚さんに軽い自己紹介をしてるとお母さんが話に入ってきた

正「ごめんなさいね。あんまり事件の関係者には会わせたくなくて挨拶に行かせなかったの」

翔「あっはい」

黒「本当にすみません」

正「あなたはいいのよ～、かわいいから。」

そうやって沙和ちゃんの顎を擽るように触るお母さんにやめなよと言う。