愛し子が8人 ページ9
ドゴォン
そんな大きな音で真っ白い壁が崩れた。
マ「!?」
男は予想外のことに目を見開いた。
するとその瓦礫の中から男二人と1人の少女が出てきた。
マスター「何故、お前がここにいる!?その男共を排除するのがお前の役目だぞ!さっさとコロせ!」
男は気が動転しているような口調で少女に命令した。が、少女はピクリとも動かずに口を開いた。
121404番「マスター、命令に背いてしまい申し訳ございません。ですが……私のマスターはもうあなたではありません。」
男「!?裏切ったのか……?……貴様らぁ……!!」
男は怒り狂い異能力を乱射した。
男「異能力……星を継ぐもの!!」
そう男が叫ぶとプラネタリウムのような夜の空間に3人は飛ばされた。すると途端に体が動かなくなった。
中「……!?」
121404「……」
しかしその中で1人だけ動くことが出来たのだった。
男「……!?」
太「知らなかった?僕の異能力は異能無効化。効かないんだよね。残念、さようなら」ニコッ
バァン!
かわいた音が響くと男は倒れ、元の場所に戻ってきた。
太「これ君は自由の身さ。まぁ僕達についてきては貰うけどね。」
少女は未だ自由の身ということが有り得なかった。信じがたかった。
121404「……マスター、あの……」
太「うーん、マスターだと堅苦しいからいっそ兄妹とかにする?僕はそれがいいなぁ」
121404「兄妹…?兄妹とはなんなのですか?」
太「!君知らないのかい?」
121404「はい……生まれた時からずっとここにいたので一通りの人間の言語は理解してはおりますが未だ体験したことの無いことが多いです。しかも私には不要な感覚でしたから。」
太「……じゃあほんとに兄妹になろうか。私は兄さんと呼んでくれればいいし、兄妹という言葉もそのうち覚えていけばいい。」ニコッ
凛「……!はい、兄さん」フワリ
太「///」
中「首領に勝手でやっていいのか?」
太「僕が説得する。だから蛞蝓は引っ込んでて。」
中「あ”あ”?」イラァ
喧嘩しながら、三人はポートマフィア本部に向かった。
※尚、こと後はちゃんと敵を殲滅させて頂きました。
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作者名:リンリィ | 作成日時:2019年8月25日 13時