私にしか出来ない事【白布賢二郎】

第２９話 ページ30

貴｢お母さん、ごめんなさい
何も言わないで出て行ったりして｣

仁｢！！｣





この一言には仁花も驚いているようだ





日本に来て全然、

素直じゃなかったから私自身も驚きだ






貴｢私は残ってたお金を使って
アメリカに行ったの。

でもね、そこで勉強もちゃんとして
バレーをしてた｣

仁｢それで、世界バレーに出場する選手…｣

貴｢初めは、バレーはただの手段だった
家族から認めてもらうための｣





私は、私にしか出来ないことを

やりたかった







それをして世界が私を認めれば

私は私だと証明できる




仁花と同じじゃないって






貴｢でも、私は今。
本気でバレーが好きなの｣

仁｢…｣

貴｢だから、ここまで来れたの｣

第３０話−仁花Side→←第２８話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す