二十五 ページ25
「いやぁ、本当によかったよ。君みたいな実験体がいて。これで僕の研究は
男は気持ち悪い笑みを浮かべてメモをとっている。
子どもは叫んではいないが、体を震わしてビクビクしている。
口からの血も止まっていない。白い雪を紅く染めている。
「ヤママユガの幼虫の毒は激痛なはずなんだけどなー。おい、どうしたー?」
男は子どもの髪を引っ張って顔を挙げさせた。
子供の顔がハッキリ見え、私は声が出なかった。
子供の瞳の色は私と同じ紅色で、顔立ちが瓜二つだった。
怪我や毒のせいで腫れていなかったら同じ顔だ。
私は足が震えてきた。
見覚えのある景色、聞き覚えのある言葉、子どもと同じ顔。
シトリーは私の記憶から試練を創ると云っていた。
動悸がして苦しくなった。頭が痛い。
私は雪の上に倒れた。
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nanomio(プロフ) - 大丈夫ですよ! (2018年9月7日 22時) (レス) id: 4c39cbb966 (このIDを非表示/違反報告)
傘(プロフ) - nanomioさん» すみません (2018年8月28日 22時) (レス) id: dc75654661 (このIDを非表示/違反報告)
nanomio(プロフ) - 自分の名前など好きな名前にしたいんですけど。 (2018年8月9日 18時) (レス) id: 4c39cbb966 (このIDを非表示/違反報告)
傘(プロフ) - nanomioさん» どんな名前にしますか? (2018年8月9日 9時) (レス) id: dc75654661 (このIDを非表示/違反報告)
nanomio(プロフ) - 名前って変えられないんですか? (2018年8月3日 11時) (レス) id: 4c39cbb966 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:傘 | 作成日時:2016年12月18日 8時