二十一 ページ21
「んぅ…」
明るくて目を覚ました。
子どもの傍で寝たはずが、起きた時には子供はいなくなっていた。場所もあの小屋ではなく、どこかわからないところで寝ていた。
「やっと起きたかぁ〜?」
「…神…官殿」
私は神官殿の浮く布を被せられ寝ていたらしい。
「随分
「嫌な夢……じゃない……気がします」
「ふぅん。立てるか?」
「ありがとう…ございます」
神官殿の手を取り立った。
私たちが今いる場所は一つの部屋の中だ。部屋と云っても石に囲まれただけの何も無い部屋だ。
「この部屋…、扉がねーんだよ。クソッ、進みよーがねー」
神官殿は苛立っていた。
私が起きるまでずっとこの何も無い部屋に閉じ込められていたらしい。
「この部屋…」
見覚えがある。
「あ?」
「扉は……3時の方角…」
「石の壁しかねーって」
神官殿を無視し、3時の方角にある石に触れた。
一つの石が凹み、壁の形が変わってゆく。
やがて壁ではなくなり、扉ができ、出入りのできる部屋に変わった。
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nanomio(プロフ) - 大丈夫ですよ! (2018年9月7日 22時) (レス) id: 4c39cbb966 (このIDを非表示/違反報告)
傘(プロフ) - nanomioさん» すみません (2018年8月28日 22時) (レス) id: dc75654661 (このIDを非表示/違反報告)
nanomio(プロフ) - 自分の名前など好きな名前にしたいんですけど。 (2018年8月9日 18時) (レス) id: 4c39cbb966 (このIDを非表示/違反報告)
傘(プロフ) - nanomioさん» どんな名前にしますか? (2018年8月9日 9時) (レス) id: dc75654661 (このIDを非表示/違反報告)
nanomio(プロフ) - 名前って変えられないんですか? (2018年8月3日 11時) (レス) id: 4c39cbb966 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:傘 | 作成日時:2016年12月18日 8時