十四 ページ14
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翌朝
「おーい!
私が目を覚ましてから1時間後に、神官殿の大声が聞こえた。
窓を開け外の庭を見たが誰もいなかった。
「こっちこっち!上だよ」
「あ…」
上を見上げると浮いている布の上に神官殿が乗っていた。
「よ!」
神官殿は額の方に手を置き、笑顔で挨拶をした。
「…おは…ようございます…」
また緊張とかしないで自然と話せる。私は人見知りをする方だから話しかけられるのもかけるのも苦手なのだけれど神官殿は平気だ。神官殿はやっぱり不思議な人だ。
「行こうぜ」
私の手を握り、窓から引っ張り出そうとしている。
「ど…こへ?」
「決まってんだろ?『迷宮』だよ。昨日云っただろ〜?」
「そ、そんな…、『王の器』?のようなものなんて…」
「いいから行くぞ!」
「わわっ…」
私は神官殿の引っ張る力に負け、窓から外へ出てしまった。浮いている布に乗せられ、逃げ場はなくなった。
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nanomio(プロフ) - 大丈夫ですよ! (2018年9月7日 22時) (レス) id: 4c39cbb966 (このIDを非表示/違反報告)
傘(プロフ) - nanomioさん» すみません (2018年8月28日 22時) (レス) id: dc75654661 (このIDを非表示/違反報告)
nanomio(プロフ) - 自分の名前など好きな名前にしたいんですけど。 (2018年8月9日 18時) (レス) id: 4c39cbb966 (このIDを非表示/違反報告)
傘(プロフ) - nanomioさん» どんな名前にしますか? (2018年8月9日 9時) (レス) id: dc75654661 (このIDを非表示/違反報告)
nanomio(プロフ) - 名前って変えられないんですか? (2018年8月3日 11時) (レス) id: 4c39cbb966 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:傘 | 作成日時:2016年12月18日 8時