大好きな君へ偽り言葉【ハイキュー！】

きゅう ページ10

「嘘だよ。仕返し」


研磨がゲームに顔を戻してそう呟くように言った






「で、本命は誰なの？」


『本番？…って告白の？』


「そうだよ。予行練習ってことは本命…いるんでしょ？」





とっさについた嘘があっさり信じられぐっと息が詰まった

予行練習だとか言い出した自分が悪いのはわかってる

でも、嘘でも冗談でも他に本命がいるなんて研磨にだけは言われたくなかった



複雑な思いと本当の気持ちを抑えてぎゅっと拳を握り締める。




「そんな事言えるわけないでしょ」


「練習台になってあげたんだから教えてくれたっていいじゃん」


「んーこれからも練習付き合ってくれるならいつか教えてあげる」


「えー練習付き合わなきゃいけないならいいや」


「わかった！じゃあ練習付き合ってくれたら研磨の好きなアップルパイおごるから！」


「…それならいいよ」



「やった！じゃ明日からお願いね！」









(まってて、いつか必ず本当の事言うからね)

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