第十六話 育ての親 ページ17
「學校に一度も通ってないって・・・・・
小學校や中學校にもですか!?」
出水が信じられなさそうに声を上げた。
普通なら小學校や中學校は義務教育、皆が通っている筈なのだ。"普通の人間なら"。
『私 幼い頃に
きまして
其の為か幼少期は
としていました』
『私の親と呼べる人は日本人では有りませんから』淳の言葉に四人は"成程"と心の中で呟く。
確かに彼女の髪色は日本では珍しく
『石川 淳と云う名前も育ての親から名付けら
れた名前です』
ふふふと彼女は笑みを浮かべた。
『勉学については殆どが独学です
育ての親から基礎を学び 其処から自分で考えを広
げました』
彼女はこうして笑みを浮かべ軽く云っているが、其の道は長く険しい難しい道だ。
元々の地が善かった、そう云うしか無いだろう。
『あの頃は学ぶ事が兎に角楽しくて嬉しくて
知識を身に付ける事が今の自分に繋がっているん
です
育ての親とは云え 私に学ぶ事の楽しさを教えてくださった父を私はとても愛しています』
ふわりと彼女が笑うと金木犀の匂いがふわりと漂った。
出水たちは彼女の笑みに
出水、唯我、国近は太刀川をジッと見つめた後ふぅと溜息をつく。
「ウチの隊長とは大違いだな」
「ボク こんな心に染みる正論を聞いたのは初めてで
す」
「次の試験 少し頑張ってみようかな〜」
キャッキャと盛り上がる出水たち三人を
プルルルルと淳の電話が鳴って、彼女はそんな四人の様子を眺めながら電話に出た。
「石川さん!今何処にいるんですか!?」
電話の主は敦だ。
電話の向こうからは微かに風間と迅の声が聞こえる。
『今は太刀川様の隊の隊室です
敦さんたちが何処にいるのか知らないので迎えにき
てもらえないでしょうか』
電話の向こうで敦と風間、迅の話し声が聞こえる。
暫くすると敦は「今から迎えに行きます」と云って電話を切った。
携帯を仕舞い、淳は『あの』と話し掛ける。
『私の
うですのでそろそろ私はお暇しますね』
彼女の言葉に瞬きを何回か繰り返した後、太刀川たちは明るい笑みを浮かべた。
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RAIN@元アラジンlove(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます。ワートリと文ストのクロスオーバーの話なら考えているのですが銀魂の方は大まかなストーリしか知っていないのでご期待に添えるかは分かりません。なかなか占ツクに顔を出す事が出来ませんがこれからも宜しくお願いします。 (2017年9月23日 18時) (レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で大好きですもし今後他の作品を作る予定があったらワールドトリガーとコラボかトリップか転生した黒バスかアニメKか銀魂の銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体調にきよつけてがんばてください。 (2017年9月23日 16時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
RAIN@元アラジンlove(プロフ) - ひかるさん» コメントありがとうございます。なかなか占ツクに浮上する事ができませんが更新頑張りたいと思います。 (2017年6月17日 22時) (レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - ウォォォ!続きが気になります。(>_<)更新頑張って下さい! (2017年6月17日 14時) (レス) id: c10de46325 (このIDを非表示/違反報告)
RAIN@元アラジンlove(プロフ) - ふにゃたさん» コメントありがとうございます。更新頑張りたいと思います。 (2017年4月3日 21時) (レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨雫 | 作成日時:2017年2月24日 23時