白髪８５ ページ17
「いや〜、俺達今 ちょっと困ってて」
「レインさんに手伝って欲しい事があるん
だよねー 」
少年達の怪しい笑みに少女は気が付かない
レインは少し考える素振りを見せると頷いた
『私に出来ることならお手伝いします』
微笑みそう言えば少年達は顔を見合わせニヤニヤと笑う
「やった、ありがとう〜」
「本当、助かったわ〜」
「じゃあ行こうか」少年達に囲まれ少女は歩き出した
『あ、ココア・・・・・』
カランカラン
ココアの缶が少女の手から離れ、中身が床に広がった
レインはそれを拾おうと手を伸ばす
「缶なんていいからさ〜早く来てよ〜」
少年達の中の１人が少女の手を引っ張った
少女は『きゃっ』と短く声を上げる
『何、するんですか・・・・・！？』
手の鈍い痛みに顔を顰め、少女は少年隊員を睨み付けた
そこで、ふと、気が付く
少年達の瞳に少女は既視感を感じたのだ
あぁ、そうだ
レインの脳がフルに動く
この瞳は、あの時の天羽さんのようだ＿＿＿＿
私の肩に噛み付いてきたあの時の＿＿＿＿＿＿
本能だろうか、少女は少年の手を振り払った
『あんた達、私に何かするつもりだったでしょ・・
・・・』
ギラリと輝く瞳を見た少年達は「バレたか」と言い笑う
背後から何かを感じて少女は身を翻した
『・・・・・！？』
目の前に迫る一人の少年の拳
まずい、そう思った時には遅かった
ゴッ
そんな鈍い音と共に左頬に激しい痛みを感じる
殴られた、そう理解する前に少女の身体は衝撃で吹っ飛び頭を強く壁に打ち付けた
かは、と口から空気の固まりが出る
急速にブラックアウトしていく意識の中、少女は悔しそうに唇を噛んだ
こいつら、トリオン体なんだ、＿＿＿＿＿
だから、私は簡単に吹っ飛ん、で＿＿＿＿
そこまで考えた所で意識を失う
くたりと力の抜けた身体を少年達の中の１人が抱えた
「軽っ・・・・・」
「それにしても、本当可愛い顔してるよな」
「これがＳ級だとかいう実力者かよ」
気絶している少女を見ながら、少年達は「ははは」と不気味な笑い声を響かせた
この少年達が後に大規模侵攻以来初めて、ボーダーで問題を起こす事になる事を今は誰も知らない
少年達も天羽や忍田でさえも、少女に隠されたある秘密に未だ気付いていなかった＿＿＿＿
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シア - 最新待ってます‼︎ (8月26日 23時) (
レス) id: e4da277671 (このIDを非表示/違反報告)
雄飛~Yuhi~ - 更新していただきたいのです！！お願いします！！ (2018年12月26日 22時) (レス) id: 17482f2c04 (このIDを非表示/違反報告)
羽鳴 - 更新、待ってます。忙しいとは思いますが、頑張ってください。期待してます。 (2017年10月11日 17時) (レス) id: 8f8b055d27 (このIDを非表示/違反報告)
RAIN@元アラジンlove(プロフ) - 雲雀さん» コメントありがとうございます。時間が掛かると思いますが宜しくお願いします。 (2017年2月8日 8時) (レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
雲雀 - 更新待ってます。 (2017年2月7日 23時) (レス) id: a8f449b6ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RAIN@元アラジンlove | 作成日時：2016年10月30日 19時
