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隊室での事 ページ29

菊地原said


菊地原「ただいま帰りました〜……」


隊室のドアが横に開く。少し足を前に動かしてそのまま中に入った。


中には風間さんと三上先輩がいた。さっきまで2人ともログを見て話し合っていたんだろう。歌川が声をかけるまで僕らが帰ってきてることに気付いていなかった程集中していた。


「……あぁ、帰ってきたか。すまないな、お疲れ様」


「いえいえ。風間さんだってお疲れでしょう?何かあったらおれ達に言ってください。出来ることはしますから」


そう言ってるのを聞きながら、コンビニの袋に入っているものを1つずつ出して、机の上に並べていった。


「いや、俺は大丈夫だが、」


「もー、風間さんはすぐ溜め込むんですから無理しないでくださいよ」


実際、この人が弱音を吐いている所はほぼと言っていいほど見た事が無かったし、欲を言うとあまり見たくも無かった。だからと言って、全ての問題を風間さんだけが背負う理由では無いと思う。なにか、僕らに出来ることがあれば少しでも手助けをしたいし。


「そうですよ。風間さんがいてこその風間隊なんですから」


「……そうか、わかった。俺で対処出来なさそうであればお前達に任せよう」


「「「了解 (です)」」」


「そうだ、聞いて下さいよ風間さん。最近菊地原に気になる人g「はぁ?!ちょっと何言ってんのうたがわ!!別にそんなんじゃないんだけど!?」


急に何を言い出すのかと思ったら何を言い出してくれたんだ。これ以上……というかほぼ言われてしまったが、全部を言われてしまえばぼくが持たない。途中で自分でも耳が痛くなる程の大声で最後の言葉をかき消そうとした。


「……この反応はガチだな」


「ガチですね〜……そうだよね、菊地原くんも高校1年生ですもんね、」


が、逆効果だった様。三上先輩は変な笑顔を浮かべながらぼくの事を見てくるし、風間さんも " あの菊地原が…… " って考えてる顔してる。


「ほんっと最悪!歌川最低!!」


「わ、悪い菊地原……でも、菊地原にそういう人が出来てオレは嬉しいんだよ」


「……何その両親目線みたいなの、やめてくれない?」


「まぁそういうな菊地原。残念だが俺もそう思ってる」


「風間さんもそう言う!…………はぁ、もういいや、」


諦めた。

帰宅後→←夜のコンビニ 2



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設定タグ:ワールドトリガー , 菊地原士郎   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:とめぇとぉ | 作成日時:2021年3月31日 0時

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