ボーダーってかっこいい……! ページ14
夢主side
そう言うと、3人の服はどんどんと変わり、学校で着ていた制服は見る影も無くなった。
烏丸くんは私をネイバー?に見えない位置に連れてきてくれて、なんとかあの2人の戦闘を見ることが出来た。
服が変わったかと思ったすぐ後、出水くんが手の下から正方形で何やら光っている物を出す。それを何等分にもしてから、ネイバーにぶち当てる。
米屋くんは出した槍?の先端を器用に当てている。その間にも出水くんは物凄い量の正方形を出しては当てていた。
だから2人は弾バカとは槍バカとか言い合ってたんだ。納得。
『……かっこいい……!』
目を輝かせながら2人の事を見ていた。小さい頃に見ていたヒーロー系のアニメと重ねて、さらにかっこよさが増してる気がする。それに2人は強いと見た。
烏丸「ボーダー入ります?」
私の顔を覗くように烏丸くんがこちらを見てくる。
『っえ、そんなに簡単に入れるもんなの?』
烏丸「はい、基礎体力テストや学力テスト、あとは面接とかを受けて通れば訓練生になれますよ。」
『へぇ、そんぐらいで入れるんだ……なんかこう、もっと難しいのかと……』
烏丸「入るのは簡単っすけど、その後が大変です。どうです、入ってみません?多分出水先輩や米屋先輩も歓迎してくれますよ。」
『う〜ん……そうかなぁ……』
烏丸「はい……あ、少しネイバーが近づいて来たので少し離れます。何かあったらすぐに呼んでください。」
すっと立ち上がってから、また腰を下ろして、私と大体の目線が合うようにしてくれる。紳士だこの人。
『あ、うん。わかったよ』
そう言うと、1度ぺこりと礼をしてから、とんっと軽く飛び、ちょっと近くに居たネイバーに刀みたいなので弱点らしき所を切りつける。1発で仕留められた様で、そのままネイバーは横に倒れた。
『かっこよぉぉぉ!!!ボーダーってこんなにかっこいいの!?!私もボーダー入りたい!!!……あの、菊地原って子にも会えるかもだし……』
最後の方は自分でも恥ずかしくなりぼそぼそと小声で呟く。幸いまだ烏丸くんはそんな近くには居なく、聞こえる様な距離ではなかった。
115人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:とめぇとぉ | 作成日時:2021年3月31日 0時