てをつなごう (ページ15)

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検査結果ページ15

「先日受けていただいた検査の結果ですが。」

「はい。」

まーくんも仕事が休みな日曜日。
以前受けた検査の結果が出たから、先生に呼ばれた。

「検査の結果、お二人とも適合したので、お二人ともドナーになっていただけます。」

「ほんとですか！？」

「よかった…。」

それから、翔ちゃんの体調をみて、移植の日を決めようって。

「基本は、お母さんの付き添いなので。お父さんにお願いするケースがほとんどなんですけど、お二人とも付き添っていただいてるので、相談して決めてもらっても構いませんよ。」

「はい。」

奇跡的に、夫婦揃って型が揃った。
それが嬉しくて。

「ぱーぱ、まーま！」

「しょーちゃん！待っててね～。」

「起きてたね。」

「ね。笑」

「おーい、はやーく」

「はいはーい。」

どちらかが適合しないと、どちらかの負担もおおきいからね…。

「俺らは無理だったけどさ。笑で、どっちになったの？」

「俺。和が四六時中付いててくれてるからね。パパとして、旦那として？笑」

「あっそ。仕事は？」

「うん、休みもらえることになった。元々、伝えてあったしね。」

2人で相談した結果、ドナーには、まーくんが。
翔ちゃんも、喜ぶよ、きっと。

大好きなパパが、助けてくれるから。

「和は、2人の面倒見るのか。笑」

「そうなるね。」

「メーワクかけんなよ？」

「わかってるよーだ！」

ほんと、子どもっぽいなぁ…。
これじゃあ、もう少し大きくなったら翔ちゃんと本気でやり合いそうだよ。笑

「そんなみっともないことはしません！」

「どーだか。」

「なんでよ！笑」

それだけは、みっともないからやめてね、まーくん。笑

「手術、移植って言っても、輸血みたいな感じだから。」

「うん。」

「でも、前処置とか大変なんでしょ？」

「まぁね。でも、一番辛いのはたぶん、元気なのに薬入れられて入院しなきゃいけない雅紀だと思う。」

「俺は大丈夫。だから、翔ちゃんのこと、よろしくね。」

「任せて。って、俺らは特にはなにもしないけど。笑」

「いてくれるだけで違うよ。」

それは本当。
翔ちゃんが病気になってから、いつも思う。

お兄ちゃんと、潤くんがいてくれてよかったなって。

「てことで！俺の入院中は、和と翔ちゃんのことよろしくお願いします！」

「はいはい。」

「任せなさい。笑」

まーくんだって、入院するから不安があるはず。

なるべく、顔だしてあげたいな。