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後日談 あの雨の日5 ページ5

銀時はきっとこういうことだって初めてじゃないだろう。

私だって元彼がいたし、初めてではないけど。


けれど、たとえ初めてだろうがそうでなかろうが、心の準備というものが必要なのだ。

せめて深呼吸、一呼吸だけ間を置かせてほしい。




「ちょっとだけ、待って。

銀時は慣れてるかもしれないけど、私的にはまだ恥ずかしいというか、心の準備がしたいというか、」


しどろもどろになってそう告げれば、近くにあった銀時の顔がさらに近づいた。


「俺は初めてだけど。」


「は、?」


「だから、俺だって初めてだって言ってんの。



(名前()とは:・・・・・)」


ずるい。
私は直感的にそう思った。

「じゃあ私だって初めてだよ。




銀時とは。」



そう言って笑えば、銀時の一回り大きい手が背中に回された。
風呂上がりでいつもより暖かい彼のその温もりが私を包んでゆく。


「お前、本当狡いわ。」



今になれば、なんで私はこれ以上を求めるのをあんなにも怖がっていたのかわからない。


だって、これ以上が、

今が、こんなに幸せなのに。

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けんそう(プロフ) - ありがとうございます!番外編ということもあり、なかなかネタが浮かばず更新がかなりスローペースなのですが、それでも読んでいくださる方がいることが凄く嬉しいです! (2018年5月12日 22時) (レス) id: aaf4aecbc2 (このIDを非表示/違反報告)
真琴(プロフ) - 更新待っていました!二人の会話が堪らないです(//∇//)ずっとニヤニヤしながら読んでいます!更新頑張ってください! (2018年5月5日 21時) (レス) id: db800734c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:けんそう | 作成日時:2018年4月7日 18時

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